[No.92]
語り部の有り難さ
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投稿日:2013/05/12(Sun) 22:45
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いまから10年ばかり前、Tさんという研究者が三陸へ足を運び、明治39年の津波のことを調べていたそうです。すると、地元のある老人がとつぜん津波のことを語りだしたというのです。
ところが、それは場所こそ同じですが、昭和に入って8年に襲来したツナミだったそうです。取材した時は2003年かその前の年だから明治44年生まれのお爺さんはすでに90歳を越しています。たとえ、体験談を人から聞いていても、もう、すっかり忘れていたことでしょう。
そこで、今度の東日本地震津波でも、被災者自身による記録をなるべくたくさん後世に残しておくことが、どんなに大事なことかがよくわかります。
数字的な記録はもちろん、大事ですが、肉声またはこれに準ずる形で残せば、またインパクトが違いますよね。
これは残念というより、予想外の収穫というべきでしょうね。昭和8年の貴重な聞き書きができたのですから。(*^_^*)