[No.1760]
むすんでひらいて
投稿者:男爵
投稿日:2016/09/27(Tue) 16:40
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「むすんでひらいて」
この曲は、ルソーが作ったとされています。
さて、以下は
ある本を読んでの要約です。
ルソーのつくったオペラ「村のうらない師」の中のパントミムという曲
↓
編曲され(多少変えられて)、ルソーの新ロマンスという曲
↓
クラーマーのピアノ変奏曲「ルソーの夢」
讃美歌「グリーンヴィル」(ルソーの夢)
この二つは同じ曲
↓
伊沢修二の小学唱歌集の「見わたせば」
「見わたせば」の歌詞は古今集の素性法師の歌がもとになっている。
だが日本の古典文学なので、この曲のテンポにはそぐわないから
のちに「むすんでひらいて」という歌詞に変えられた。
「むすんでひらいて」は、池田とよが「幼児教育研究雑誌」(明治42年5月号)で
某幼稚園の遊戯で行われていることを報告している。
したがって、これより数年前から「むすんでひらいて」は歌われていたのであろう。
ルソーの作った曲に、唱歌として古今集の歌をもってきたが、どうもしっくりこないから
誰かが今の歌詞を作ったようです。
この歌は、讃美歌や子守唄として国民に広く歌われ
英国と米国のキンダーガルテンでも歌われるようになった。
多分、キンダーガルテン発祥のドイツ本国でも。
海老沢敏:むすんでひらいて考 岩波書店
ルソー研究家小林善彦の疑問(昭和46年7月6日の朝日新聞夕刊)
伊沢修二が書いた「唱歌略説」の中で、ルソーが睡眠中に作曲したと記されている。
本当だろうか?
小林善彦の疑問に対して、海老沢敏は調査した結果、上記の本を書いたのでした。
https://www.youtube.com/watch?v=oypsXiOM3S0
https://www.youtube.com/watch?v=MBei7qCiZWc