[No.1061]
Re: 自助努力
投稿者:男爵
投稿日:2015/10/12(Mon) 15:02
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夏子さん、こんにちは。
> あの東北の大津波で助かった人々は、子供に先導されたことも多かったそうですね。
>
> 歴史的に津波の多かった地方では、小学校で津波の恐ろしさや避難方法を学習させて
> いたと言います。それが、子供たちに迷わず高いところに逃げるという判断をさせた、
> と聞きました。
宮城県の石巻の大川小学校で多数の子どもたちや先生方が死亡したとき
一部の子どもたちは裏山に逃げようと言ったのに
先生は木が倒れたり崖が崩れる心配があるとして、前から指定されていた橋のたもとの高台にみんなで避難したのですが
途中で津波に巻き込まれたり、その高台そのものも津波に抵抗できずみんな悲惨な目に遭ったようです。 北上川に架かる橋も壊れたほどですから。
それでも自分のカンで裏山に逃げた子どもは助かったのでした。
思うに、北上川の洪水対策で、北上川を二つに分け、新北上川と旧北上川にしたのですが
今回の津波はそれが裏目に出たようです。
新北上川は昔より大きな川になったので、昔は津波の逆流はそれほどでもなかったのに
大きな川になったため、海からの津波が想像を超える量になったのではないでしょうか。
岩手県の場合は、昔からの言い伝えが残っていて、ここまでのぼれば津波から安全という地点では
今回も確かに津波被害はなかったようです。
そういう言い伝えが大川小学校の場合にはなかったのではないかと私は思います。
昔と地形や川の状態がすっかり変わってしまったから、昔の言い伝えはあてはまらなかった。
> こうなると、予行演習まではしなくても、目立つところに張り紙でもして、こういう
> 時はこうする、という判断を養うために、しょっちゅう読んでおくなどというは、
> 危険回避への脳の反復訓練になるのかもしれない、と思います。
宮城県でも、昔からの言い伝えを石碑に残している所では、それを守った人たち(高いところに家を建てた人たち)は津波からまぬがれたようです。