某テレビ局で「戦後60年特別企画」として“ヒロシマ”を特集していました。 被爆を体験した人の体験談、原爆爆発時の爆心地付近のコンピューターグラフィックスによるシミュレーション、実際に広島に原爆を投下して撮影した本人を広島に呼んでの被爆者との対話など、なかなか見ごたえのある内容でした。 そして身震い・怒り・悲しみを味わったような気がしたけれど、映像の合間合間には視聴者の感情を全く無視したコマーシャルがふんだんに入っていて、実に変な気持ちにさせられてしまいました。 こういう内容の放送を企画して放映した人々の頭の中は一体どうなっているのだろうか? 少なくとも真面目にそういう内容を視聴者に語りかけたいのであれば、深刻に悩んだり涙したりしているところへ、チンドンヤ(派手で明るいコマーシャル)などを割り込ますべきではないと思う。 いや、こういうことを平気で行っているこの世の中の人々の精神状態がすでにおかしくなっていることの証明だと思います。 昨今、小学生を殺害する事件が多く、平成9年から16年まででも6件14人もの小学生が殺されている。親が子供を殺したりその逆の事件も時々報道される。 先ほどの視聴者の感情を全く無視したテレビを毎日観ている僕ら現代の社会がおかしくなっていてちっともおかしくはないと思えるのです。 テレビばかりではないですが、世の中の大人たちはもっと真面目に考えて行動できないものでしょうか?
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