教皇選挙(コンクラーベ)になぞらえたのか、第一回の投票は、残念ながら黒い煙に終わったとする新聞記事が多かった。総数984の内、白票が438票もあった。
朝日の記事(郷富佐子記者の報告)で、大統領選挙で、最初の投票で決まったのはこれまでで、たったの三人というので、チョッと調べてみると、チャンピのほかでは1946年のデ・ニコラ、85年のコッシガだと分かった。
あと、一番多かったのは、71年のレオーネの23回で、その次が64年のサラガットの21回。投票する方ももちろん大変だが、待たされる国民もいい面の皮だ。
第一回目の内訳を見ると、ジャンニ・レッタに369票も入っている。北部同盟のボッシは3票、ナポリターノは8票、ダレーマは27票だ。あと、過去の首相経験者のアマートに3、汚職疑惑で裁判にも出たアンドレオッティの2票にも驚く。引退声明のひいおじいチャンピの4票も、その人気の高さをうかがわせる。カイマンワニのベルルスコーニも、先日はミラーノ市長選に出馬するモラッティの応援演説会場で、元歌手の実力を誇示して、得意の喉を聞かせるほどの元気だったのも幸いして、2票獲得している。たいした元気だ。
極東から望遠鏡で覗う、大野次馬としても、非常に気のもめることである。(@_@;)
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