編纂にあたって この文集は、読んでいて退屈しないよう短い文章から成っているのが特徴です。その上、簡便な装丁にして、持ち歩いて読書するのが便利なように作りました。 元来は日記式に、毎日、1)眼で見たこと、2)思いつくこと、3)経験したこと、をためらわず率直に書いた文章を集めて編纂したものです。日々の暮らしの中で見聞することも多い中で、正しいと思われることもあり、間違っていると思われることも多いけれど、その判断が付かないときも多いのです。 そんなことを、この本を読みながら考えてください。学ぶと言うことには終わりがなく、学んでも学んでも限りのないことです。読んでみれば、一つなりとも、知らずにいたことを知るようになることがあります。 そんな場合には得る所大なるものがあります。そうしながら知識が一つづつ与えられ集められるものなのです。いちどきに沢山詰め込むことは、その貴重なことを忘れてしまうことになります。年を取るに従い、一度に10学んでも9 はすべて忘れてしまい、1つしか頭に残りません。 頭の冴えている若い頃なら、9が頭に残り1つを忘れてしまいます。それは我々が人間であり機械ではないからです。それは当然のことと思って、最善を尽くし、現在という現実において読みかつ分析し、最後まで価値ある人生を行き抜きましょう・・・。 2001年6月 雅山 朴 容 兌 記 |