申潤植:ごり押しの韓国人 きれい事の日本人 山海堂
在日韓僑の目で見た文化論
地すべり学会の重鎮
この本は一度読んだことがある。
賄賂をとる韓国外務省の出国許可申請係 著者は3度も明日来いと言われ、知人からパスポートに○○ウォンを挟んで提出することを教えられる。そうしたら即許可が下りた。 著者は韓国の賄賂の習慣を悪いと思い、日本はそんなことがないから良いと思う。
かつて、地方から科挙の試験を受けに行くには大変苦労する。 その経費を整えるのに一族の援助を受けるから、科挙に合格して官職に就くと 一族の恩義に報いるため、正規の収入以外の所得に頼らざるをえない。 それが賄賂の起源である。(自分個人の利益ためではなく、恩義のためにする) それがいつのまにか、フロント係がマッサージ師からマージンを要求するルールになった。
謝り役の代行サービス もともとは携帯電話売り込みのサービスとしてはじめた謝り代行 これが人気を呼び、中国では謝り代行専門のサービス業がはやっている。 上司と衝突した部下、許嫁と結納のことでもめた花婿など、 代理を立てての謝り方のほうがうけがいいのが中国。 面と向かっての謝りでないからお互いの面子を傷つけることなく 両方まるく納まるという。日本や韓国でなら、かえって逆効果となるであろう。
ーーーーー 現代中国でも、なお袖の下はあるらしい。 何年か前に国費の留学が決まった中国人留学生が、パスポートがなかなか発行されないと苦情を訴える手紙が届いた。 文部省の関係者に聞いたところ、中国の地方の省によっては、袖の下を出さないとスムーズに手続きを進めないところがあるらしい。 こちらは何も手立てがないから、そのまま彼らにさせるしかないというアドバイスを受けたことがある。 また別の話だが、ある留学生から東京で聞いた話では 肉親のパスポート申請をして、なかなかはかどらない。 係官が言うには、今週一週間は政府の行事があるから遅れるという。 でも明日レストランに招待するからと話すと、その係官の友人も連れてきて みんなで豪勢な食事をしたら「翌日来なさい、書類はできているから」と 別れに言われたという。
だから、中国人や韓国人は、日本の役所の手続きのそういうわずらわしさのないことを評価する。 もっとも日本国内で汚職がないかというと、単純には言えないことであるが。
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