日本語教師の著者が 外国人相手の会話の応用として (日本の)お年寄りとの会話コミュニケーションを上手にする方法を説明している。
「はっきり、ゆっくり発音する」 「相手がわかる言葉を使う」 「言い換える」(パンツ→ズボン、スニーカー→運動靴、ジャージ→普段着) 「大切なことはちょっと変えてくり返す」 「いろいろな形の質問文を使う」 「相手の言うことを受けとめる」
いろいろな相づちを使う 「あー」 「あああああ」 「ええ」 「えぇー?」 「うんうん」 「うーん」 「そうそう」 「そうですよね」 「そうなんですか」 「そういえばそうですよね」 「そういうこともありますね」 「そういうことですか」 「それで?」 「それから?」 「たしかにね」 「なるほどね」 「はあはあ」 「はいはい」 「ふんふん」 「ふうーん」 「ほうほう」 「ほほー」 「ほんとですね」 「ほんとう?」 どの相づちがいい悪いではなく、バリエーションです。 (同じ相づちばかり使っていると熱心さが感じられないが、語感がぴったりでない相づちは使いたくない)(自分に相手に会いそうな相づちを探したい)
相手の話のとりあえず「合いの手」を入れて、相手の話に一区切り入れてあげる。 そして、すかさず「質問」すること。 相手の話がひとまず終わりそうなポイントを見つけて、そこで「合いの手」を入れて、それから「質問」してこちらが聞く立場に切り替えるというのは 実践を繰り返して身につけるものなのだろう。
長い文章とか、中身の多い文章は、聞きとりにくく理解しにくいから なるべく短く、単純な内容で話すことも大切である。 相手の年齢とか判断力とか状況に応じた話し方ができるのがよいのだが、それにはこちらの練習も必要である。
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