著者は鉄道写真家 小学館の本 1999年
飯田線の田本駅 降りても人家がない。 山に入る小道を進むと行き止まりになっている。「林内に立入らないこと」の案内板 反対側のトンネルのほうに近寄ると、物陰に狭い道があって、そこをたどると集落に通じていた。 多くても一日に3、4人しか利用客のない駅。
津軽鉄道の金木駅 ここは五能線の金木駅と隣り合わせになっている。 津軽線のストーブ列車は有名。 駅の待合室の食堂で「けの汁」を注文した著者。 「けの汁」は野菜の残り物を使った日常食で、特別のご馳走の反対のものである。
小海線 長野新幹線の佐久平で乗り換えて小海線に乗ると小淵沢まで続く。 よく言われるのは野辺山の高原がいいとの評判。 堀辰雄も「斑雪(はだれ)」で書いている。 高原というのは、こうやってそこへ出てきたときの最初の瞬間が、なんとも言えず印象的でいいな。 小諸駅から乗ったガソリンカーが信濃川上のカーブを抜けて、初冬の雪原の向こうに八ツ岳を見据えたときの印象である。
|