情報処理学会の歴史特別委員会編の本 オーム社 2010年
まず創成期として 真空管計算機、パラメトロン計算機、トランジスタ計算機 の説明がある。 パラメトロン計算機については、東北大学電気通信研究所と日本電気との精力的な研究の歴史を講演で何度も聞いた。
日本のコンピュータ史概論として下記のようにまとめている。 1980−1987 メインフレームの時代 1987−1995 PC時代の幕開け 1995−2000 インターネット時代へ
日本のパソコン時代の曙 1978年の日立ベーシックマスターMB−6880と 1979年のNEC PC−8001 以後シャープ、沖電気、富士通、三菱電機、東芝の各社が続く。 米国のパソコン時代の曙 1976年のApple II、1977年のタンディのTRS−80 しかし、日本の大手コンピュータメーカーのPC認識は おおむねマニアたちのおもちゃあるいはコンピュータゲーム機程度のものだった。 特に、OSはシステムの根幹であり他人の作ったOSを使うことへの拒否反応と 流通ソフトウェアを日本のユーザーが受け入れることへの疑問が多かった。
1988年に発足したWIDEプロジェクトは日本最初のインターネットプロジェクトであった。 パソコン通信は大手プロバイダがインターネットへ本腰を入れ始めるにしたがって利用者が減少し2005年頃に姿を消した。
インターネット時代には まずウェブブラウザとして1994年にNetscapeが発表され Windows 95がTCP/IPを標準搭載したこともあって、1996年はインターネット元年と呼ばれる。 ホームぺージブームが訪れる。 iモードの登場は日本のインターネット史上で特筆すべきこと。 ネットワークセキュリティが深刻な問題となっていく。 1996年にYahoo!が日本でのサービスを開始し、検索エンジンが広く使われはじめた。
以上簡単なまとめ。 なお ワープロ専用機のことも省略、パソコンのワープロソフトの松と一太郎も省略です。
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