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[No.16187] 桂文珍:窓際のウィンドウズ 投稿者:男爵  投稿日:2010/11/29(Mon) 12:37
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この本のタイトルになっている話
あるとき放送局から依頼があって
毎朝1分30秒で落語を一週間やってほしい
という無茶な注文があった。

そこで考えて「ウィンドウズ96」に関する小噺をつくったという。
団塊世代のサラリーマン、四十代後半でインターネットを勉強しなければならない。
慌ててパソコン教室に通いはじめても
「立ち上がっていますか?」「いえ、座っています」
「設定環境は?」「四畳半」
やっとわかったころには定年になる。
家でも始めると、奥さんのほうが触れるチャンスが多いので上達も早い。

テリヤ犬の母子を相次いで亡くし寂しかったのか
迷い込んできた子猫を妻が家に入れた。
ねずみ年生まれの著者は猫が苦手だったが
子猫はゴロゴロと喉を鳴らして近寄ってスリスリするので
その努力を買って飼うことにした。
桂の家にきたというので、名はコゴローとした。(桂小五郎)
小五郎は毎朝5時半に起きて、ニャーと鳴いて妻を起こす。
阪神大震災の朝も、いつものようにニャーと鳴くから
妻も渋々起き出して餌を与えていたときドーンときた。
慌ててテーブルの下に避難したから助かった。
もしあの場で寝ていたら、妻はタンスにゴンで、その下敷きになっていただろう。
小五郎のおかげで助かった。


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