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[No.15460] 車イスから見た街 投稿者:男爵  投稿日:2010/07/07(Wed) 09:29
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岩波ジュニア新書238

1937年生まれの著者は
生後一年半でポリオにかかり
両足の自由を失う。

自分の足で歩いた経験も自覚もないのだから
足で歩けると考えたこともないし
歩けないものだとずっと思ってきた。

しかし
大きくなってから
手術を何度も受けて
義足で少しだけ歩けるようになった。
もちろん通常は車椅子で移動する。

小学校から中学校までは義務教育で
友達もなんとか助けてくれた。
しかし
高校は義務教育ではなかったので
普通高校に通おうとして断られ
ある私立高校に通うことになる。

そのとき、友人たちが自転車に乗りながら
3人が著者の特別車椅子を押したり引っ張ったりして
通学を応援してくれた。
そのときの写真が新聞に載り
その写真もこの本に紹介されている。

大学を卒業してから
歩けない自分でもなんとか仕事ができないかと考えて
何度も司法試験を受け
とうとう弁護士になった。

この本に出ている
西新宿と渋谷駅前での車椅子にやさしくない交差点
それは
横断歩道橋はあるが
歩道橋を利用できない人には
平面でその交差点を渡れないで
約@〜2キロ遠回りをしなければいけない場所
の地図が載っている。

著者は身障者(障害者)と呼ばれている。
しかし
普通の人を健常者と呼ぶ
今の「日本語」はおかしいという。
著者は健常者という言葉が大嫌いという。

ビジネスホテルで泊まった時
バス(浴槽)の深さがきわどく
もう少し浅ければ、ひとりで出られるのに
ぎりぎりの深さで
両手の力が足りない著者は
浴槽から出るに出られず困ってしまう。

電話もできない。(今なら携帯電話)
大学を出た著者は知恵があり
ふたたび浴槽にお湯を入れて
浮力で体重を減らし、弱い両腕でもなんとか外に出ることに成功する。


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