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[No.15560] 金沢・能登 投稿者:男爵  投稿日:2010/07/28(Wed) 10:06
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今年の全国オフは金沢なので
金沢・能登半島あるいは北陸に関する推理小説を読んでいます、

能登半島で、豪邸のあととり息子が行方不明になった。
金沢の女流推理小説作家が突然休筆し行方不明となった。
仲の悪い義母が血だらけて死んでいるのを発見した嫁は失踪する。
それから月日は流れ
占い師が行方不明の息子をつれて現れた。
突然活動をやめた女流作家をおしんで、若い女流作家があとを継ぐかのように
売り出してきて、その彼女の活躍で、いくつかの謎が解き明かされる。

最初てんでばらぱらの事件が、最後にはうまく関係つけられて
なんとか推理のとおりに証拠もあげられる。
めでたし、めでたしとなるわけですが。

ほかの都市のように
金沢も町名が整理され、むかしの由緒ある町名が消えてしまったが
金沢の人たちの努力で、いくつかの町名はよみがえった。
ということも話のなかに取り入れられている。

この本で仕入れたことは以下のことです。
「ゼロの焦点」の中で、能登金剛のことが紹介されていますが
あれは清張の創作であって、それまでは能登金剛という固有名詞はなかったのだそうです。
作家が作った固有名詞という例では、大菩薩峠の白骨温泉がそうだとか。
白船温泉を中里介山が白骨温泉と呼んだから、以後白骨温泉となったのだそうです。

$ 「白骨」という特異な名前は、もともとは「白船(しろふね)」と言われていた。
$ この白船は、温泉に含有されている石灰成分が、木製の湯船に付着して白くなることに由来している。
$ 明治時代の「大日本地名辞典」には、白船・白骨の両方で紹介されている。
$ その後、中里介山の長編小説「大菩薩峠」で、「白骨の巻」として登場したので、全国的にこの名でが知れ渡り、「白骨」の名が定着した、というのが通説のようだ。
http://www4.kcn.ne.jp/~t-yoko/33-nagano/33-shirabone-shintaku.html

白骨温泉の例からすると
能登金剛も松本清張のつけた名前なのか、それ以前から使われていたのか
文献を調査しないと確認できませんね。