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[No.16200] 町沢静夫:日本人に合った精神療法とは 投稿者:男爵  投稿日:2010/12/02(Thu) 07:55
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町沢静夫:日本人に合った精神療法とは

日本人にしか見られない「対人過敏」
対人過敏は日本独特のものであり、特に対人恐怖のあり方は、日本にしか見られないものである。
対人過敏の裏には、依存性が見られる。
アメリカでは対人恐怖を翻訳する英語が見つからず、 taijin kyoufu と辞書に書かれるほどである。

日本人は、多かれ少なかれ、対人恐怖症である。以前は本音と建前に縛られ、厳密にそれを守ろうとして対人緊張、あるいは対人恐怖に至っていた。

しかし昨今の対人恐怖は、自分が相手に受け入れられているかどうかに敏感で、つまり愛情や甘えに敏感、ということからくる対人恐怖といえるものである。

日本では今もって、上の人、下の人、上司、部下といったステイタスによって、言葉遣いを変えたり顔の表情を作らなければならない。これでは当然、対人恐怖症になってしまう。

また、日本では相手をじっと見つめることは失礼とされている。ステイタスの上の人が、下の人をじっと見ることは、それほど失礼にならないが、下の人が上の人をじっと見ることは失礼なこととされている。
町で通りすがりの他人と目と目が合ったとき「眼をつけられた」という言い方があるほど、「目と目を直接見合わせることを避ける文化」をもっている。

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ドイツ人は握手をする時、しっかり相手の目を見る。
日本人はなかなか相手の目をしっかり見るという習慣はないので、とまどう。

日本の社会の複雑さが、対人恐怖症をつくっているのだろうか。
一人で仕事をするとちゃんとできる人が、誰か相手がいるとペースを乱すという、そういう若い人が増えているようだ。