著者がアナウンサーとしてキャスターとして、多くの出会いのあった人から 特に印象の深かった49人を選んでまとめた本。
・黒柳徹子 草野仁と黒柳徹子といえば、某クイズ番組だが、彼女のユニセフ親善大使としての熱心な活動を著者は高く評価している。 渥美清はなぜか彼女が天敵のようで、あまりよく言わなかった。 ・有田芳生 共産党系の出版社に勤務して月刊誌の編集に携わっていたが、独善的で難解な記事ばかり連載されるので疑問を感じていた。もっといろんな人たちの意見も載せるべきだと、防衛庁長官や淡谷のり子や大竹しのぶなどのインタヴュー記事を掲載したが、上層部と意見が合わず退社し、フリーのジャーナリストになる。脅しの電話を受けながら、統一教会やオウム真理教と対決してきた。 ・渡辺みどり 秋田出身の看護婦をしていた母が、岐阜県の旧家の息子と恋愛して、彼女が生まれたが、父親側の親族の反対にあい結婚できなかった。父親は自治大臣であった。彼女が27歳の時、母親ががんで亡くなったが「お父さんのことで承認できない理不尽なことがあったら、認知訴訟をしなさい、勝ちますから」と証拠書類を娘に渡してくれた。母の死後、父の親族とのとても書けないような理不尽なことがあって、ようやく認知訴訟に踏み切る。80歳の父親が血液鑑定に協力してくれたので99.985%の確率で実子という結果が得られた。 ・南美希子 「小賢しい女性と賢い女性は違います」「ハンサムなボーイフレンドをきちんとキープし、それとは別に、いわゆる三高の彼をしっかりと押さえてある。つねに人生のおいしい部分だけを調子よくすくい上げて生きようとするのが小賢しい女性です。でも、そのしっぺ返しは必ずくるんですよね」「賢い女性は、たとえば恋人のいない期間があっても寂しくても、イマイチ男とのデートなどに甘んじません。自分なりに豊かに楽しく過ごす術を知っていて、いつも自分を磨くことを忘れない。妥協の恋は決してしません」 ・櫻井よしこ 新しい自分を発見するための3つのK、「好奇心(自分の精神を常に柔軟に保つこと)」「個性(自分のいいい個性を大事にし、伸ばしていく)」「嫌われる勇気(いい子ぶりっこが多すぎる。嫌われてもいい。本音をいう。真のつきあいや友情はそこから始まる)」 ・横沢彪 自己アピールと自己顕示は、はっきり違う。「自己アピールという行為の基本は、自分の存在を他人様にわからせることだけど、その先には目的や志がなくてはならない。それが視野にはいっていなければ、自己顕示欲だけの強引な人間で終わってしまう」日本女性は、自己顕示とは違う上手な自己アピールをもっとすべきです。 ・武和功 生花のチェーン店「きりしまフラワー」の社長は、赤坂東急ホテルの向かいのビルの玄関先を無料で借りることから商売を始めた。成功した時、そのビルのオーナーが彼に祝ってくれた手紙「人はひとりでは生きていけません。人はひとりで歩んではいけないのです。そのことをいつも忘れないでください」 ・手塚治虫 「漫画は絵ではなく記号なんです」「記号だとわかっていれば、絵が下手だからとか、そういうことは関係ないんです。誰でも描ける記号。この記号を使って、親子、先生と生徒などのコミュニケーションをとってほしいんです」「絵のうまいへたはまったく関係ありません。漫画は子どものものだという考えを捨て、大人も積極的に漫画を描くべきだと思います。そして、なごやかさを演出し、子どもとのスキンシップを円滑にしてほしいのです」 谷岡ヤスジの下手な漫画も記号だと思えばゆるされる?
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