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[No.16306] 水木しげるのラバウル戦記 投稿者:男爵  投稿日:2010/12/22(Wed) 06:15
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兵隊としては
とてもオソマツのため
ラッパ手も勤まらず
北へいくのがいいか、南へいくのがいいかと聞かれて
南を選んだので
ラバウル(パプアニューギニア領ニューブリテン島のガゼル半島東側にある)に配置となる。

早朝の見張りを一人でしていると
きれいなオウムが二、三十羽が木にとまっているのを見つける。
それに見とれているうちに敵が襲撃してきた。

必死で海に中に逃げ込み
彼だけが助かり、部隊は全滅する。

それからあちこちさまよい
ようやく陸軍の中隊のところにたどりつくと
中隊長から「なんで逃げ帰ったんだ。皆が死んだんだから、お前えも死ぬ」と言われて、はげしい怒りがこみあげてきた。

水木しげるは左手を失うのだが
それは別の本によると
敵襲で
左腕に大けがをして出欠多量のため
輸血をしなくてはならなくなり
軍医から血液型を聞かれると、自分の血液型をしっかり覚えていないため
違う血液型なら困るからと
軍医の判断で輸血せず、止血のために腕をかたく縛られる。

そのため腕に血が通わなくなり
このままでは腐ってしまうと言われ
翌日に左腕を切られてしまう。
もし、血液型をしっかり覚えていれば
(左腕を失わずに)違う人生もあったかもしれない。

逃げて自分だけ助かって
他の日本兵は近寄らない現地人の中に水木だけは入っていって
食べ物もわけてもらえたので、なんとか生きのびることができた。

彼は絵を描くため、上官からかわいがられ
現地人のスケッチもたくさん描いている。
そういう絵はなかなか貴重である。
この本はそういう見方もできる。