物理学入門書と鉄道マニア本を合体させたような本で 鉄道好き人間が、物理のやさしいところから学ぶというときに役立ちそうな本である。
逆にいえば 鉄道マニアの本において、くわしい物理の原理やそのしくみの説明が足りないので この著者は専門家の立場から、素人向けに本格的な説明を試みているように思われる。 現代の理科離れの傾向を救おうという本なので、理科教材として利用すればよいと思う。
主な項目を紹介しましょう。 車輪がすべれば汽車は動かず、濡れ落ち葉がレールにあると動かないから摩擦は大切 ディーゼルエンジンのしくみは自動車工学 新幹線の空気抵抗を減らす流線型、これって航空力学 橋梁の形式はさまざま トンネル工事は新オーストリア工法の大流行
食堂車はSL時代には石炭レンジが使われ 電車になると電気レンジが使われるようになった(初期の電気レンジは火力不足で石炭レンジに逆戻り)。 いまは電子レンジですね。 電子レンジは飛行機からファストフード店、コンビニまで普及?
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