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[No.13966] 太宰治の津軽 投稿者:男爵  投稿日:2010/09/02(Thu) 16:14
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太宰治の津軽
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今年の7月に
札幌に行く途中で、津軽鉄道に乗って
太宰治の生家の斜陽館に寄ってきました。寄り道の小旅行

他の機会には
五能線に乗って千畳敷に降りたり
あるいは
津軽海峡線に乗って蟹田に降りたりしたことがあります。

これらの小旅行には
やはり、太宰治の「津軽」を読んでおくと
思うことが多くなります。話題が広がり楽しくなる。
この小説の中で、太宰はわざわざ、自分は真実しか書かなかったと断っていますが
他の人が指摘するように、作品をうまくまとめるため、実際の経験そのままを書いたのではなく
心に浮かんだままを書いたのでした。
  客観的には違うぞと言いたいのですが、太宰本人にしたらこう思ったから思ったまま書いたと弁明がありそうです。

斜陽館は当時の建築としては興味ある建物です。
次回にはわざと冬の寒いとき、ストーブ列車に乗って行きたいものです。

   太宰治小年譜
  1909(明治42)年 生まれる
  1916(大正5)年 7歳 金木第一尋常小学校に入学
  1923(大正12)年 14歳 県立青森中学校に入学
  1927(昭和2)年 18歳 官立弘前高等学校文科甲類に入学
  1930(昭和5)年 21歳 東京帝国大学仏文科に入学
  1939(昭和14)年 30歳 井伏鱒二夫妻の媒酌で石原美知子と結婚
  1944(昭和19)年 35歳 小山書店から「津軽」の執筆依頼
  1945(昭和20)年 36歳 妻子を連れ金木に疎開
  1948(昭和23)年 39歳 山崎富栄と玉川上水に入水


[No.13972] Re: 太宰治の津軽 投稿者:男爵  投稿日:2010/09/03(Fri) 12:22
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Re: 太宰治の津軽
画像サイズ: 859×876 (95kB)
> 五能線に乗って千畳敷に降りたり
> あるいは
> 津軽海峡線に乗って蟹田に降りたりしたことがあります。
>
> これらの小旅行には
> やはり、太宰治の「津軽」を読んでおくと
> 思うことが多くなります。話題が広がり楽しくなる。

太宰が「津軽」を書くために津軽を実際訪れた日程や行程は、以前に紹介しました。
http://www.mellow-club.org/cgibin/free_bbs/wforum.cgi?no=15471&mode=allread#15471

金木にある斜陽館に行ったとき
太宰ミュージアム 公式ガイドブック 2010年度版
なるものを入手してきましたが
改めて見てみると、やはり金木が中心でした。

太宰が「津軽」を書くためにしばらく逗留した
蟹田については、ほとんど載っていません。
まして、五能線の千畳敷駅もありません。

私は次回にもし時間があったら
五能線に乗って深浦に降りて漁村を歩いてみたいものです。
http://www.mellow-club.org/cgibin/free_bbs/wforum.cgi?mode=find&list=tree&word=%90%5B%89Y%94%91%82%DC%82%E8&cond=AND&view=10
美知子の記憶によれば
奥羽線に乗って弘前をすぎて、川部でもう一度乗り換えれば、五所川原につけるというのに
わざわざ
太宰は東能代から五能線に乗り換えて、深浦に泊まろうと言い出したのです。
疲れて早く実家にたどりつきたい妻美知子であったが
太宰が深浦に泊まりたい目的も知っていたのでやむをえずついていった。
暗い中を子どもを連れてとぼとぼと30分以上も歩いた美知子の気持ち
それを考えてみたいのです。