[No.14944]
Re: ああ、10年ぶりのグリンツィング!
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投稿日:2011/08/31(Wed) 10:38
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今度の旅行でこんなことも分かった。ここは有名な指揮者、作曲家のロベルト・シュトルツ★の行きつけの店だったのだ。また、店舗は300年前の修道院を利用したものらしい。
ところで、先述の栓抜きだが、店の宣伝ハガキにも、やはりオーストリア最古、最大の栓抜きコレクションは、一見の価値ありと書いてあった。大きな平たい箱にギッシリ詰めて、何個かが壁にかかっていた。ガラス張りなので様々な意匠の栓抜きが一目で観賞できる。これを見ていてあっしは、つい、蝶やトンボの標本箱を連想してしまった。(-_-;)
あっしらのテーブルに楽師、ギターとアコーディオンのコンビだったが、まわってきたとき、マーチャンがチップをはずんだので色々やってくれたが、いまその曲を並べてみる。
たしか所望した曲は「会議は踊る」と「美しき青きドナウ」「第三の男」だったが、相手が日本人とみて、「上を向いて歩こう」「春を愛する人は」は、いいとして、「黒猫のタンゴ」にはしょうじき驚いた。
楽師も客が増え、あたりが暗くなるにつれ、次第に調子に乗ってきて、しまいには歌いだし、スキヤキソングの替え歌までやってくれちゃった。つまり、
出だしの『上を向いて〜』のところを、「トヨタ、ミツビシ〜」とやったのである。してみると、この店にも、当日はひとりもいなかったが、日本人も団体か何かでよく来るものと見える。
じつは船中で、知り合ったオーストリア人(ウィーン子)に、この店の名を出すと、あそこは日本人が多いとか云っていたっけ。
★かれの頭像がウィーンの市立公園に、また記念碑がプラターにある。店内にもかれの全身像があったように思うが、その写真がみつからない。ロベルトはグラーツ生れで両親ともプロの音楽家であったらしい。父君は大変お元気な方と見え、かれは12番目の子供だったそうだ。また、かれは日本では指揮者と云うことで有名だが、海外では、レハールなどと並んで、オペレッタの作者として名高いということである。
シュトルツが、夕やみ迫る頃、このホイリゲでワインを傾けながら曲想を練っていたと思うと、とくに感慨が深い。