大正の部屋  ー温故知新ー 
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[No.709] Re: 戦前の夏休み 投稿者:瀬里恵  投稿日:2008/08/09(Sat) 09:11
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マーチャンさん、ヴァンドラさん、ザックスさん、お早うございます。

瀬里恵の生家は有明海の遠浅な海岸に面していました。夏になると、良く
その海岸で泳いだものです。
北面の岩場に、柳川藩のお殿様所有の小舟があって、それを無断拝借して
兄貴や悪ガキと沖合いに漕ぎ出したものです。船体の板が干乾びて隙間だらけ
そこから海水がどんどん浸入し、今思うと 危険極まる代物でした。

そのほか 兄貴が 隣村の川に 前日の夕方「ウナギばえ」と言う物を仕掛け
その翌朝引き上げに行く……その尻馬にくっついてゆくのも一種の冒険でした。
捕獲したウナギをまな板にとり 頭に千枚通しを付きたて背中を裂いてゆく…
小学生ながら、兄貴は大人顔負けの達人でした。
言うまでもなくかば焼の命…「ウナギのたれ」を作るのも名人…。

「ガオガオ」と言う鮒の捕まえ方 御存知ですか?
川の浅瀬の川底に穴を掘り、その上で水を後ろに掻く…しばらくして穴の底を
探ると驚いた鮒が逃げ込んでいる。それを手づかみで捕まえる。そんな遊びも
しました。

脱皮を前日控えた蝉を捕まえ 夜寝る前に蚊帳の中に這わせておくと、翌朝
まだ飛べない瑞々しい無色透明の美しい蝉の姿が見られる、という遊びも経験
しました。

ふくろうを捕まえてふくろうと遊んだり、「バッタリ」という罠をしかけて
小鳥を生け捕りにしたり 兄貴はいろいろな遊びを見せてくれました。

その敬すべき2つ年上の兄貴はもう故人…はからずも夏休みに寄せる兄貴への
思い出は尽きない。賢兄よあの世では何を見せてくれますか。(瞑想)


         http://fine.ap.teacup.com/serie-brog/
               「瀬里恵とともに」


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