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[No.144] 悠々世代のひとつの答え〜「額なでなで」 投稿者:   投稿日:2007/06/14(Thu) 11:46
[関連記事URL:http://iijima1947.web.infoseek.co.jp

私などが紹介するまでもなく、
メロウ倶楽部で活躍されている白兎山人さん。
このたび、「額なでなで」(新風舎)と言うタイトルの本を
出版されます。
発売は7月10日(奥様の御命日)だそうです。
発売に先立って読む機会を得ましたので、
山人さんにはご迷惑かも知れませんが勝手な感想を一言。

この本は、5年前、頸椎骨の癌で、お亡くなりになりました
奥さんの事を記録したものです。
構成は、
「発病から最後の入院までの経緯」
「一ヶ月弱の最後の入院中の克明な闘病記録」
「通夜における親族のメッセージ」
「奥さんのこと」
ざっと、こんな感じです。

あえて記録と言ったのは、
永遠の時の流れの中、
無限大に近い偶然で、一緒に時を過ごすことになった二人。
自分の目の前で、
自分と一緒に喜び、苦しんだ一人の女性。
その人を、なるべく私感で、歪まないように
書き留めておきたかったと言うのが山人さんの意向と
受け取りました。
形容詞は時のなかで、流れ落ちてしまうから
事実だけを書き留めておこうと言うことだと
思います。

筆者はお子さんがいらっしゃらない。
私も同じで、何となくわかるのですが
子供のいない夫婦は、二人っきりと言う気持ちが強く、
2人が死んだら何も残らない。

>これで いつ死んでもいいし20年生きてもいい の心境です(^^

と言う筆者の気持ち・・わかります。
小説ではないので、読んで面白いと言う種類の本ではありません。
行間の白兎山人さんの想いが伝わってくるだけです。

ここのボードでも、悠々世代とは・・と、それぞれ模索されてますが
ひとつの答えが、ここにもあるような気がします。

   タンマ