私などが紹介するまでもなく、 メロウ倶楽部で活躍されている白兎山人さん。 このたび、「額なでなで」(新風舎)と言うタイトルの本を 出版されます。 発売は7月10日(奥様の御命日)だそうです。 発売に先立って読む機会を得ましたので、 山人さんにはご迷惑かも知れませんが勝手な感想を一言。
この本は、5年前、頸椎骨の癌で、お亡くなりになりました 奥さんの事を記録したものです。 構成は、 「発病から最後の入院までの経緯」 「一ヶ月弱の最後の入院中の克明な闘病記録」 「通夜における親族のメッセージ」 「奥さんのこと」 ざっと、こんな感じです。
あえて記録と言ったのは、 永遠の時の流れの中、 無限大に近い偶然で、一緒に時を過ごすことになった二人。 自分の目の前で、 自分と一緒に喜び、苦しんだ一人の女性。 その人を、なるべく私感で、歪まないように 書き留めておきたかったと言うのが山人さんの意向と 受け取りました。 形容詞は時のなかで、流れ落ちてしまうから 事実だけを書き留めておこうと言うことだと 思います。
筆者はお子さんがいらっしゃらない。 私も同じで、何となくわかるのですが 子供のいない夫婦は、二人っきりと言う気持ちが強く、 2人が死んだら何も残らない。
>これで いつ死んでもいいし20年生きてもいい の心境です(^^
と言う筆者の気持ち・・わかります。 小説ではないので、読んで面白いと言う種類の本ではありません。 行間の白兎山人さんの想いが伝わってくるだけです。
ここのボードでも、悠々世代とは・・と、それぞれ模索されてますが ひとつの答えが、ここにもあるような気がします。
タンマ
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