画像サイズ: 420×560 (60kB) | 全部ではないが、老舗はこうした幟のようなものを店先に出しているところが多い。必ず創業百何年と書いてある。
ここは創業明治5年と云うからかれこれ140年近くにもなる。営業年数のほか、江戸に負けていないという意味か、「江戸まさり」などと紺地に染め抜く店もある。現当主は三谷博道さんと云い、初代から数えて4代目に当たるよし。創業当時は近くに綿の畑もあったという。二代目が偉かったそうで、千葉県で初めて動力の機械を使い出した。手動では1時間に2〜3貫しか出来なかったのが、動力を使った「前切り」では、同じ時間にその約10倍の20貫もの綿が出来たそうだ。
昔は弓を使って綿を打つ綿打ち職人と云うのがあったらしいが、そのときの弓なども残念なことに今ではまったく残っていないらしい。社長さんはそんな面白い話をいろいろと聞かせてくれた。 |