我が家でご一緒にパソコンで遊んでいる70代の奥様のお話です。
ーーー主人が、オレもぼつぼつボケてきたな、 と言いながら出かけた少し後のことです。 電話がかかってきて「新宿の警察署の者ですが」というのです。 それが、若い男の人の声なのですが、 とても朴訥で、人の良さそうな、優しいおまわりさんという感じでした。 はじめは信用してしまいました。
ところが、話の内容を聞いていますと、 なんでも、うちの主人が銀行の通帳を落としたのを 保管しているからーーーということなのです。
そこで「ちょっとおかしいのでは」と思いはじめました。
だって、外出するときには「キャッシュカード」は持って歩くことはありますが 「銀行の通帳」は、用のあるとき以外は持って歩きませんわ。 しかも、どちらのお宅でも、取引銀行の支店は、自宅の近くでしょ。 (この奥様のお宅は、新宿から1時間以上かかります) ちょっと不自然な気がしたのです。
それで「じきに主人が戻りますから、こちらから改めてお電話させます。 お電話番号を教えてください」といいますと「プツン」と電話が切れました。
というお話なのです。
はじめ信用したというのを除けば、この奥様、大変、冷静な判断力をお持ちです。
皆さんもそうでしょうが、パソコンをやる方は、しょっちゅうトラブルシューティング をやらざるをえません。 それが「問題を冷静に考える」訓練になっているのでしょうか。 もし、そうならば、パソコン修業もムダではありませんね。
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