画像サイズ: 520×390 (46kB) | 先だってのフランス旅行のときの話です。リヨンで自由行動の時間があり、みんな思い思いの場所へ出かけました。
船を下りたときは、マーチャンと一緒だったのですが、別行動のマーチャンとは橋の上で別れました。
あいかわらず段取りの悪い紋爺ですが、このときは船で出しているリヨンの地図を持って出ました。
ところが、折からの風でどこかへ飛んでいってしまい、地図なしになってしまいました。ま、出る前に訪問先の印刷博物館にあたる英語、フランス語などは暗記してありました。
方角も事前に調べ、橋を渡ったら兎に角右へ行けばいい事は最初からチャンと分かっていました。まず失敗の始まりは、この博物館が相当に遠かったことです。あとからもう一度地図でみると、マーチャンの選んだ織物博物館は船の停泊地から比較的近く、これを選んだのは、たしかに正解でした。
橋をわたってからはなるべく早足で歩いたのですが、なかなか近くまで行かれません。足を棒にしてやっとその近くに着いたのですがやはりよくわかりません。それには館が表通りではなく、裏通りにあったこともあるでしょう。
肝心の看板もはっきりせず、切符売り場も通りにはなく建物の中のさらに奥まったところにありました。あまり人気のある博物館ではなかったらしく、入館から退館まで、あっしのほか、誰一人入ってくる人はありませんでした。
第2の失敗は、かなり時間を食ったので、帰りは徒歩では無理と思って地下鉄に乗ったことでした。パリなら珍しくないが、リヨンの地下鉄ならきっと自慢になるぞと考えたのがいけなかったようです。
降りたペラーシュ駅は大きな駅で、出口を間違えてしまったのです。ご存知のようにリヨンはローヌ、ソーヌの両河に挟まれています。本船はローヌに停泊していましたが、ソーヌの方へ出てしまったのです。時計を見ると時間が余りありません。
ノンビリ屋の紋爺も流石に焦りました。後はタクシーしかないと気がついたのはよかったのですが、生憎昼どきで運ちゃんがみなレストランへ行って車はどれもカラです。やっとお巡りを見つけ英語で聞きましたガ、埒が明きません。しかたなく怪しげなフランス語でやると急にニコニコ顔。行きかたは聞いたものの、疲れきった足は早く動きません。
船のタラップを踏み、息せき切って受付に顔を出したのが、ちょうど期限一杯の時刻でした。受付では遅刻ではないとは云ってくれましたが、アワヤのタイミングでした。
船は出て行く煙はとなると、次の下船地まで高額のタクシー代を払って追いつかなくてはなりません。キャビンで一息ついた時には、ほんとうによく間に合ったものだとフシギな思いでした。(-_-;) |