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[No.6922] AEDと救命処置 投稿者:GRUE  投稿日:2014/12/06(Sat) 16:20
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市役所から、「AEDと救急救命処置講習」の案内が来た。

最近、大勢の人が集まるところ、スーパーマーケット、交流センター(公民館)、
映画館、学校、スポーツジムなどに、AEDと書かれた箱が置かれているのを
よく見かける。

しかし、我、普段の心がけが悪くて、まだその使い方をよく知らない。考えて
見れば、いつそのお世話になってもおかしくない年齢になってしまっている。
もちろん、街中や、高速道路、あるいは夜中などでも、いつ何が起こるか分か
ったものではない。これではいざという時、どうにもならないなと思い始めた。

でも、これ、当たり前だが、自分で自分にAEDを使えない。
と言う訳で、説得して二人で参加することになった。

AEDの使い方を聞くのが初期の目的だったが、結局、心臓マッサージなどの
救命処置とセットの講習となった。これも当たり前で、むしろ、心臓マッサー
ジの方が重要かもしれない。

突然の怪我や病気に、家庭や職場などでできる手当が「応急手当」だが、それ
で、病院に行くまでの症状悪化を防ぐと。

しかし、急性心筋梗塞、脳卒中など、重篤なものは、心臓や呼吸が止まる場合
がある。いわゆる心肺停止である。これは、大変で一刻を争う。このような命
を救う応急手当を「救命処置」というと。

「救命の連鎖」という。傷病者の命を救い、社会復帰に導くに必要な一連の行
いを「救命の連鎖」というそうです。(改訂4番「応急手当講習テキストー
救急者が来るまでに−」から)

これには4つの輪がある。

 1.「心停止の予防」
 2.「心停止の早期予防と通報」
 3.「一次救命処置」
 4.「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」

この1から3までが、我々が注意し、対応可能なところであると。

この講習会では、主に2と3の講習と実習がなされた。

2については、心停止を疑いいち早く認識すること。確認したら、すぐに、
大きな声で、人を呼び集め、119番への電話、AEDの手配を依頼する。
そして、一刻も早く心肺蘇生を開始する。(その方法が分からない又は忘
れたなら、電話で救急隊から指導を受けながら行う。)

次に重要なのは、3の中の(1)心臓蘇生法。

ご存知の方も多いでしょうが、念のために書きます。

心臓蘇生法とは、胸を強く圧迫する「胸骨圧迫」と口から肺に息を吹き込
む「人工呼吸」によって、止まってしまった心臓や呼吸の動きを助ける方法。

脳は、心臓が止まると15秒以内に意識がなくなり、3−4分以上そのまま
の状態が続くと回復することが困難となると。

心臓が止まっている間、心肺蘇生によって脳や心臓に血液を送り続けること
がAEDの効果を高めると共に、心臓の働きが戻った後に後遺症を残さない
ためにも重要。

命が助かる可能性は時間と共に減ってくるので、そばに居合わせた人が
心肺蘇生を行うことが肝要。やれば、その減り方が緩やかになると。

119番に電話した場合、救急車到着まで全国平均8分、電話をかけるま
でに3−5分かかる可能性もある。いかに切羽詰まっていつかは、容易に
分かります。救急車到着までの時間がどれほど辛いことか。それが家族で
あればなおさら。

例えば、心肺停止後、そのままで8分経過すると、命が助かる可能性は
10%を切る。居合わせた人が心肺蘇生をした時、これは20%以上に上がる。

その次に、3の(2)AEDですが、これは後ほど。

(つづく)


[No.6925] 新しい心臓蘇生法(JRC蘇生ガイドライン2010) 投稿者:GRUE  投稿日:2014/12/08(Mon) 14:56
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> その次に、3の(2)AEDですが、これは後ほど。

と書きましたが、心臓蘇生法について再度書きます。

2010年度に新しい心臓蘇生法が出されました。
「JRC蘇生ガイドライン2010」です。これは、それ以前のを
否定するものではなくて、よりよい方法を推奨していると理解して
欲しいと繰り返し言われました。

「強く」「速く」「絶え間ない」胸骨圧迫を、との考えで、

 1.呼吸を確認する時に気道確保を行わない
 2.人工呼吸より胸骨圧迫から心肺蘇生を優先する
 3.胸骨圧迫の深さを、「4ー5cm沈む程度」から「少なくとも
   5cm沈むように」に変更
 4.胸骨圧迫のリズムを、「毎分100回」から「少なくとも毎分
   100回」に変更
 5.小児に対しても成人と同じ方法で行う
 6.小児用パッド(AED用)の使用が8才未満から未就学児に変更

などの変更がなされた。

A.求められる胸骨圧迫を行うには、

 胸の真ん中に、片方の手の付け根を置き、他方の手をその上に重ねる。
 両手の指をお互いに組むとより力が増す。

 肘をまっすぐ伸ばし手の付け根の部分に体重をかけ、傷病者の胸が
 少なくとも5cm沈むほど強く圧迫する。
 (斜めに圧迫しない、垂直に圧迫する)

 1分間に少なくとも100回の速いテンポで30回絶え間なく圧迫する

 圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、胸がしっかり戻るまで十分に
 力を抜く。

 小児に対しては、両手又は片手で、胸の厚さの約1/3が沈むほど圧迫。

B.人工呼吸(口対口人工呼吸)

  30回の胸骨圧迫の後、口対口人工呼吸で息を吹き込む

  気道確保:頭を後ろにのけぞらせて気道を確保する 

  人工呼吸:鼻をつまんで空気が漏れないようにして、1秒息を吹き込む
       これを2回行う。

  ポイント:吹き込みは2回で、すぐに胸骨圧迫に戻る

       胸骨中断時間はできるだけ少なく

       感染防具(口対口なので)があると役に立つ

       顔面や口から出血している場合や口対口直接接触がためらわ
       れる場合は、人工呼吸を省略し、胸骨圧迫のみを続ける

色々省略していますので、実際はご自分で講習を受けることが重要です。

「JRC蘇生ガイドライン2010」に基づいて書かれた講習テキスト
「改訂4番「応急手当講習テキストー救急者が来るまでに−」を読まれる
ことをおすすめします。

次はAEDです。

(つづく)
   、


[No.6926] AEDの使用法 投稿者:GRUE  投稿日:2014/12/08(Mon) 15:37
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「AED」とは、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)の
ことです。

心臓が突然止まる前に、「心室細動」(心臓がプルプル細かく震える現象)が
生じることが多い。この場合、できるだけ早く心臓に電気ショックを与え、
この心臓の震えを取り除く(除細動)ことがとても重要である。

「AED」は、この電気ショックを与える機器ですが、コンピューターによって
自動的に心室細動かどうか調べて、電気ショックが必要かどうかを決定し、音声
メッセージで指示を出します。スイッチを入れれば(これもボックスを開けば
自動的にスイッチが入るものが増えている。)、音声メッセ−ジの通りにやれば
いいので、容易に使えるようになっている。この機器はどれも規格化されていて
ほとんど同じ。

しかし、やはり、一度講習を受けておく必要はありそう。

とにかく、心室細動になってから電気ショックを行うまでの時間が遅れる毎に
生存退院の可能性のチャンスは減って行くとのことです。

AEDは、駅や空港、催し物ホール、デパートなど公共施設などの色々な場所
に設置されているので、普段から置き場所を確認しておいてくださいとのこと。


以上、わかったことは、

  1.胸骨圧迫法のマスター

  2.口対口の呼吸法のマスター

  3.AEDの使い方のマスター

の3つが必要ということ。しかし、まずは、1が特別重要そう(2はできない
場合もある)。1をやりながら、3の早い到着を待つ。このためには協力者の
確保が重要。

協力者なしでただ一人でやる場合は、まず119番の電話、そして、AEDが近くに
あることが分かっていれば、先に取りに行く。運悪くAEDが駄目でも、1だけ
は途切れることなく継続して、救急車を待つことかと思っている。

これでいいんでしょうか? ご存知の方ご指摘を。

いずれにしても、多くの方が、救命方法をマスターして、AEDがより
多く設置されていることが、命を救うことになるようです。

(おわり)


[No.6927] Re: AEDの使用法 投稿者:あや  投稿日:2014/12/09(Tue) 11:08
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> 「AED」は、この電気ショックを与える機器ですが、コンピューターによって
> 自動的に心室細動かどうか調べて、電気ショックが必要かどうかを決定し、音声
> メッセージで指示を出します。スイッチを入れれば(これもボックスを開けば
> 自動的にスイッチが入るものが増えている。)、音声メッセ−ジの通りにやれば
> いいので、容易に使えるようになっている。この機器はどれも規格化されていて
> ほとんど同じ。
>
> しかし、やはり、一度講習を受けておく必要はありそう。

町で保健活動の担当となっていることもあり、昨年、これらの講習を受けましたが、
今できるかどうか。

> AEDは、駅や空港、催し物ホール、デパートなど公共施設などの色々な場所
> に設置されているので、普段から置き場所を確認しておいてくださいとのこと。
>

必要ですね。機会があったら確認してみます。

>
>   1.胸骨圧迫法のマスター

これは大変でした。難しいです。
>
>   2.口対口の呼吸法のマスター
>
>   3.AEDの使い方のマスター

カプシーというものを持っています。心肺蘇生法+AED という説明書が
ついています。
そこには GRUE さんが書いてくださったことも書かれています。

小さな卵型のものですが、これで心肺停止しそうになった?人の口に入れ、
吹くと息が戻るとか、自分も息が止まりそうになった時、人に渡して助けてもらう
ことができます。

背中のザックに、AED?・三角巾・防犯ブザー・ネット包帯・ポリ手袋・
除菌ペーパー 他こまごまと入れて持ち歩いています。

>
> 協力者なしでただ一人に場合は、まず119番の電話、そして、AEDが近くに
> あることが分かっていれば、先に取りに行く。運悪くAEDが駄目でも、1だけ
> は途切れることなく継続して、救急車を待つことかと思っている。
>
> これでいいんでしょうか? ご存知の方ご指摘を。

そういくことでしょうね。

最近、道路で110番へ電話、グループホームで119番へ電話したことがあります。
とても大変でした。

>
> いずれにしても、多くの方が、救命方法をマスターして、AEDがより
> 多く設置されていることが、命を救うことになるようです。
>

そのように思います。


[No.6930] Re: AEDの使用法 投稿者:あや  投稿日:2014/12/09(Tue) 16:08
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GRUEさん、

午後から自治会館へ行き、7日に行われた1丁目から4丁目までの落葉清掃の写真を
印刷したり、広報の打込みをしたりしていなのですが、
なんと私の引き出しに、

「AED」講習会のお知らせ」が入っていました。
1、AEDの使用練習
2、階段避難者の使用方法説明と練習
となっています。

連合の役員としての参加です。そのほかに13名の保健活動推進員の中から
各丁目1名づつ、4名の方に参加以来しなくてはなりません。
これから電話かけです。

でも、ここを読んだ後だったので、不思議な縁を感じました。


[No.6940] Re: AEDの使用法 投稿者:GRUE  投稿日:2014/12/14(Sun) 16:04
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あやさん、みなさん、こんばんは、

> なんと私の引き出しに、
>
> 「AED」講習会のお知らせ」が入っていました。
> 1、AEDの使用練習
> 2、階段避難者の使用方法説明と練習
> となっています。
>
> 連合の役員としての参加です。そのほかに13名の保健活動推進員の中から
> 各丁目1名づつ、4名の方に参加以来しなくてはなりません。
> これから電話かけです。

連合って丁目町内会の連合ですね。丁目ごとに、保険活動担当にAED講習を
受けよと伝えているわけですね。それはいいですね。我々のとこの自治会は
やってるかなああ。

> でも、ここを読んだ後だったので、不思議な縁を感じました。

やはり、心臓マッサージとAEDは重要ですね。

そうそう、小さい子供のいそうな若い女性は、講習に必至でしたね。
胸骨圧迫法の実習名などでその意気込みが分かります。それから、
シニアもそれなりに必至でしたよ。


[No.6939] Re: AEDの使用法 投稿者:GRUE  投稿日:2014/12/14(Sun) 15:56
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あやさん、みなさん、こんにちは、

例によって遅レスです。(苦笑)

> 町で保健活動の担当となっていることもあり、昨年、これらの講習を受けましたが、
> 今できるかどうか。

やはり、あやさんはえらい。「町」って、町会又は自治会のことですか?

> カプシーというものを持っています。心肺蘇生法+AED という説明書が
> ついています。

> 小さな卵型のものですが、これで心肺停止しそうになった?人の口に入れ、
> 吹くと息が戻るとか、自分も息が止まりそうになった時、人に渡して助けてもらう
> ことができます。

これは知りませんでした。やはり、口と口が直接触れずに息を吹き込む道具
ですか?

> 背中のザックに、AED?・三角巾・防犯ブザー・ネット包帯・ポリ手袋・
> 除菌ペーパー 他こまごまと入れて持ち歩いています。

あやさんは更にすごいですね。そんなものまで持っているんですか。
で、AEDまでいつもかついでいるのですか?

> 最近、道路で110番へ電話、グループホームで119番へ電話したことがあります。
> とても大変でした。

大変というのは、やはり胸骨圧迫法と人工呼吸法を実施したのでしょうか?


[No.6943] Re: AEDの使用法 投稿者:あや  投稿日:2014/12/14(Sun) 21:02
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GRUE さん、みなさん、こんばんは

>
> 例によって遅レスです。(苦笑)

そんなことありません。ありがとうございます。

>
> > 町で保健活動の担当となっていることもあり、昨年、これらの講習を受けましたが、
> > 今できるかどうか。
>
> やはり、あやさんはえらい。「町」って、町会又は自治会のことですか?

そうなんです。一丁目から四丁目までの自治会があって、それが集まって連合自治会
となっているのです。3000世帯くらいありますか。

> > 小さな卵型のものですが、これで心肺停止しそうになった?人の口に入れ、
> > 吹くと息が戻るとか、自分も息が止まりそうになった時、人に渡して助けてもらう
> > ことができます。
>
> これは知りませんでした。やはり、口と口が直接触れずに息を吹き込む道具
> ですか?

そうなんですね。そのようになっています。

>
> > 背中のザックに、AED?・三角巾・防犯ブザー・ネット包帯・ポリ手袋・
> > 除菌ペーパー 他こまごまと入れて持ち歩いています。
>
> あやさんは更にすごいですね。そんなものまで持っているんですか。
> で、AEDまでいつもかついでいるのですか?

AED? と書きました。そのカプシーなるもののことです。
三角巾を2枚持つと、人ひとり助けられるようです。1枚しか入れていません。
言えにはありますが。
>
> > 最近、道路で110番へ電話、グループホームで119番へ電話したことがあります。
> > とても大変でした。
>
> 大変というのは、やはり胸骨圧迫法と人工呼吸法を実施したのでしょうか?

それらのことはなかったです。道路で倒れてしまったのですが、そばについていました。
処理が済むまで時間がかかって大変だったんです。