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[No.7440] 閑中忙ありー高橋真琴と喫茶店でのコンサートー 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2015/12/17(Thu) 23:35
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閑中忙ありー高橋真琴と喫茶店でのコンサートー
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  師走ともなればあっしのようなものでもケッコウ忙しくなるからフシギだ。きのうは、地元の美術館へ、きょうは地元のコンサートへ行った。ところで、

  表題を「閑中忙あり」としたが、日ごろの癖でつい、「閑中忘あり」とやるところだった。(^_-)-☆あっしには、誰が考えても「忘」の字のほうが相応しいだろう。まず、

 きのうの美術館のはなしから。じつはこの少女漫画家のことはあまりよく知らなかった。ただ、地元に住んでいるというので、散歩がてら、電車で一つめか二つ目の駅まで行き、その住まいを確認したことがある。

 例の「ルパン三世」で有名なモンキー・パンチ氏も、あっしのようにモンがつくので、なんとなく他人のような気がせず、ふらふらと訪ねて行ったことがあるが、家は確かめられなかった。だが、やはり、パンチ氏の家もやっぱり、そのあたりだったらしい。真琴氏は、

 1934年生まれだというから、もう80を越している。その家は、画廊と書いてあったが、なにか思ったより割と狭かったように記憶している。

 この人の絵は、初めて見たとき、中原淳一を思い出させた。説明を読むとやはり、中原淳一に憧れて、この世界に入ったらしい。

 例のウィキペディアにも、高橋真琴は載っている。一時は相当の売れっ子だったのではあるまいか。出品点数でも、美術館の2階と3階の2フロアを占領しているので、展示物は可なりの数にのぼるだろう。

 著書の出版社も、講談社、小学館、PARCO出版など大手がずらり。美術出版社もあるとか。雑誌でも、たしかマガジンハウスの「ブルータス」があった。

 雑誌にはあまり驚きはしなかったが、文具関係の仕事にはビックリした。絵描きなので、スケッチブック、画材関係、また、ノート、便せんは分かる。鉛筆で、コーリン鉛筆というのが出てきて、ああ、そういえば、そんな名前の鉛筆があったなと、懐かしかった。目録の分類としては『なつかしグッズ』に入っていた。書籍の場合は主に挿絵を描いているが、自分で文章も書いているものも、幾点かあった。クリスマス・カードなどという、今の時期にぴったりのものも展示してあった。

 そのほか、当地に移転後は、市の恒例の行事になっている『チューリップ祭り』や、『時代まつり』などのポスターも手掛けている。

 氏の描く少女は目に特徴がある。原画展と銘打ってあるので、原画はもちろん、下絵まで展示してあり、興味深い。洋画家などの油一本というのとは違い、じつに多種多様のものに、絵を描いているのは、見ていて退屈させない。

 最近は、絵だけでなく、ドレスのデザインまでこなしているらしく、その赤いドレスもトルソーというのか、服をかける台につるしてあった。
 

 出口近くに、『顏だし看板』というのが用意されまた、洒落た背景、洒落た白い椅子などが置いてあり、そこは撮影可能エリアになっていた。これは思うに、


 観覧者に対するサービスはもちろん、観覧者がつい写したくなるような、大量のカワイイ女の子の写真にのぼせ上がり、ついシャッターを押したりしないようにと、館側で頭を絞った末のアイデアなのかも知れない。

 それから、真琴さんは、世界の花嫁衣裳の連作を描いているが、それがみな、高橋流の美少女なので、これも一見の価値がある。おとぎ話、童話も日本昔話から、外国の、白雪姫、くるみ割り人形、ハイジ、オンディーヌまであって、これも十分楽しめる。

 たしか、小川未明の「赤い蝋燭と人魚」もあったはずだ。また、会場の入口や出口にも、可愛らしいアーチが作ってあって、館側の配慮がよく行き届いているように見受けられた。

「高橋真琴の原画展」は、会期が11月の14日から12月の23日までだから、まだ間に合うと思う。(つづく)


[No.7441] Re: 閑中忙あり〜高橋真琴と喫茶店でのコンサート〜 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2015/12/20(Sun) 12:05
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Re: 閑中忙あり〜高橋真琴と喫茶店でのコンサート〜
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二つ目は、あっしもイベントの時に2度ほど借りた喫茶店の店主が、しきりに勧めるので聴きに行くことにしていた。

2台のハープによる演奏会である。だいたいハープの演奏というのが珍しい。当地でも最近はよく、病院や美術館などでコンサートが開かれるようになったが、大抵はピアノかヴァイオリンなどで、ハープというのは聞いたことがない。

しかも、二人の女性演奏家によるものであった。そういえば、あっしは一度だけ市内で、若い演奏家による演奏を聴いたことがある。この時は、本式のステージで、独奏もあったが、中南米の男性歌手との共演もあった。従って曲目も中南米のポピュラーソングが中心であった。ハープも、たしかラテンハープだった。


 今回は、ちょっと年配の奏者で、楽器も、いわゆるクラシックハープ☆といわれるものだったと思う。

 「思う」というのは、だいたい、会場が喫茶店の一部で、大勢入ると身動きもできず、遅れて行ったので、けっこう後ろの席だった。また、座席が階段式でないので、奏者や楽器もほとんど見えなかった。ヴィデオを持って行ったが、立ちあがって写すわけにも行かず、ヴィデオ撮影はあきらめた。

 曲目は、壁に貼ってあったプログラムによると、最初が「アメイジンググレイス」、つづいて「花の街」、「朧月夜」、「見上げてごらん夜の星を」でその次にやった「若葉の頃」というのは、あっしはマッタク知らなかった。ビージーというグループが歌い、原題は「五月一日」というのだという説明が演奏の前にあったことは、今でもよく覚えている。最後が「カノン(パッヘルベル?)」だった。

 終了後に、会場からアンコールの声が起こって、バッハの「カンタータ147番」が演奏された。これは、バッハが待降節のために書いたもので、たぶんクリスマスに相応しい曲だったのであろう。

 実はあっしは、チラシに、クリスマス演奏会とあったので、「赤鼻のトナカイ」だの「サンタが街にやってくる」だのを期待していたので、ちょっと当てが外れた(笑い)

 また、楽器がハープなので「天には栄え」だとか「アデステ・フィデレス」、「もろびとこぞりて」、「荒れ野の果てに」、とかをやるのかとも思った。

 あっしは、楽器のことにうとく、そのメイカーのこともよく知らないが、帰り際にちらとみると、ローマ字でAOYAMAと書いてあったような気がする。もしそうなら、これは青山ハープ社のものかも知れない。

☆演奏の前に楽器の説明もあったが、なにしろ芋を洗うような込み具合で、ハープが47弦だったか、何弦だったのかはもう、まったく覚えていない。しかし弦に色が付いているのだけは、チラとだが、確認できたような気がする。

 来ているお客は、9割以上が女性であった。  (おわり)


[No.7448] Re: 閑中忙あり〜高橋真琴と喫茶店でのコンサート〜 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2015/12/23(Wed) 14:35
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> しかも、二人の女性演奏家によるものであった。そういえば、あっしは一度だけ市内で、若い演奏家による演奏を聴いたことがある。この時は、本式のステージで、独奏もあったが、中南米の男性歌手との共演もあった。従って曲目も中南米のポピュラーソングが中心であった。ハープも、たしかラテンハープだった。

きょう部屋の片付けをしていたら、CDが一枚でてきた。これがその、ラテンハープの入ったCDで、奏者は高橋咲子さんというひとであった。いま、ネットで『日本のアルパ奏者』とやったら、名前が載っていた。

 納められた曲目をみると、なかに知った曲が3曲ほどあった。「エル・チョクロ」、「ベサメ・ムーチョ」、「ラ・クンパルシータ」である。ひさぶりに、夜ヒマがあったら、聴いてみようかと思っている。

 写真で見ると楽器の形態は、クラシックのとほとんど変わらないが、南米パラグアイで使われている民族楽器である。Arpa Paraguayoという。


https://www.youtube.com/watch?v=mSFKRM1LENg
 


[No.7450] Re: 閑中忙あり〜高橋真琴と喫茶店でのコンサート〜 投稿者:GRUE  投稿日:2015/12/25(Fri) 16:36
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紋次郎さん、みなさん、こんにちは、

例によって遅レスです。

「閑中忙あり」のハープ演奏会とはいいですね。ハープは女性が弾くのが多く、
あの姿と一体となって絵になりますね。もちろん、音色も柔らかくていいですが。

ハープは、同じものの別名が多くて惑わされますが、大きく分ければ3つとか。
写真のは大きさから言って、オーケストラなどで使われる「グランドハープ」で
はなさそう。これは185cmくらいあるらしいから。

とすると、「アルバ」(ラテンハープ)か「アイリッシュハープ」(ケルティック
ハープなど別名が一杯)だけど、どちらの系統でしょうか。弾かれた曲名から
して後者かな。よく分かりません。


>  終了後に、会場からアンコールの声が起こって、バッハの「カンタータ147番」が演奏された。これは、バッハが待降節のために書いたもので、たぶんクリスマスに相応しい曲だったのであろう。

これは季節柄でしょうね。

喫茶店のようなところで、さりげなく弾かれるハープなど趣がありますが、
それに遭遇された紋次郎さんはラッキーでした。


[No.7449] Re: 閑中忙ありー高橋真琴と喫茶店でのコンサートー 投稿者:紋句祐之介  投稿日:2015/12/25(Fri) 00:00
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私も、紋次郎さんと同じ町に住んでいます。高橋真琴さんというのは、もう八十を超えた方なんですね。わたしは七十代に入ったばかりでかなりの先輩のようです。実は先日、市役所へ用事で行ったとき、教育委員会で出している「風媒花」かという雑誌を見つけたのです。

 その11号に、高橋さんのエッセーが載っていました。週刊誌よりちょっと大きめの雑誌に、お得意の少女漫画が沢山出てきてなかなか見ごたえがありました。 本文はたった4ページほどですが、素晴らしいものです。文の末尾に、職業はイラストレーターとしてありました。

 本人は漫画家と呼ばれることは不本意なんでしょうね。展覧会は昨日で終わったらしいですが、わたしも、観に行きました。かりに、作品の売れた1953年にデビューしたとして、画業が50年以上になるわけですから、会場の出品点数の多いのにも頷けます。会場に置かれた出展目録の字が虫眼鏡がないと分からないくらい細かい字で書いてあったのも納得です。

 この方は関西人ですが、当地へ移転されてからでも50年以上にもなるようです。

 この記事で驚いたのは、子供の頃からあこがれていた「少年王者」や「少年ケニヤ」で有名な、山川惣治さんが、偶然にも当地へ引っ越され、親交を深められただけでなく二人展まで開催したそうです。これは、一生の思い出だと書いておられました。

 紋次郎さんが書いていたように、中学時代、中原淳一をはじめ、竹久夢二、高畠華宵、蕗谷虹児などには、相当強い影響を受けたそうですね。


[No.7452] Re: 閑中忙ありー高橋真琴と喫茶店でのコンサートー 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2015/12/26(Sat) 19:05
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Re: 閑中忙ありー高橋真琴と喫茶店でのコンサートー
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紋句祐之介さん、こんにちは。お久です。(^^♪

> 私も、紋次郎さんと同じ町に住んでいます。高橋真琴さんというのは、もう八十を超えた方なんですね。わたしは七十代に入ったばかりでかなりの先輩のようです。実は先日、市役所へ用事で行ったとき、教育委員会で出している「風媒花」かという雑誌を見つけたのです。

 そうですか、あっしは「風媒花」では、創刊号を持っていますよ。

>  その11号に、高橋さんのエッセーが載っていました。週刊誌よりちょっと大きめの雑誌に、お得意の少女漫画が沢山出てきてなかなか見ごたえがありました。 本文はたった4ページほどですが、素晴らしいものです。文の末尾に、職業はイラストレーターとしてありました。

 ま、漫画一本でなく、いろいろな仕事をしているので、漫画家で仕切られては、不愉快なのかも…。

>  この記事で驚いたのは、子供の頃からあこがれていた「少年王者」や「少年ケニヤ」で有名な、山川惣治さんが、偶然にも当地へ引っ越され、親交を深められただけでなく二人展まで開催したそうです。これは、一生の思い出だと書いておられました。

 山川さんは佐倉は長くないんですが、晩年を当地で過ごされたので、市でも敬意を表して、平成21年、生誕100年記念展を開催したりしています。

 あっしは、anti-dansharist☆なので、さいわいその時のパンフレットを持っていましたので、ここに添付します。こういうときはアンチの方が便利ですね。(^^♪
  
 ☆ いつまでも、断捨離出来ない人たちを指す言葉。未公認。


[No.7455] Re: 閑中忙ありー高橋真琴と喫茶店でのコンサートー 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2015/12/29(Tue) 11:06
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Re: 閑中忙ありー高橋真琴と喫茶店でのコンサートー
画像サイズ: 339×480 (89kB)
紋句さん、暮もいよいよ押し詰まってきましたね。大掃除は済みましたか?あっしは、まだ手を付けていません。(-_-;)

>  この記事で驚いたのは、子供の頃からあこがれていた「少年王者」や「少年ケニヤ」で有名な、山川惣治さんが、偶然にも当地へ引っ越され、親交を深められただけでなく二人展まで開催したそうです。これは、一生の思い出だと書いておられました。

 きょう、平成21年佐倉で、山川惣治展の際、売り出された「少年ケニヤ」の絵葉書を発見しました。これは、画面にもあるように、サンケイ児童文庫「少年ケニヤ」第5巻(昭和29年刊)の表紙に使われた絵のようです。