多摩のけんさん、ツリーのみなさん、こんばんは。
安政年間に出来た歌舞伎の、黙阿弥作「三人吉三」に、その土左衛門が登場するそうですね。
この土左衛門伝吉というのは、三人の吉左のうちの、和尚吉三の父親で、誤ってお坊吉三に殺されてしまいます。この芝居に出て来る『土左衛門』のモデルは、けんさんご紹介の成瀬川ではなく、マッタクの別人で、姓名は不明のようですが、もとは船頭で、その後、江戸で水死体があるたびに、引き上げては、埋葬してあげたそうです。そのうえ、塔婆まで立てて、丁寧に供養したというので、これはまた感心な人物だというので、たちまち評判になり、江戸ではまず、知らないひとはいなかったといいます。
つまり、その成瀬川が実在の人物なら、この男も、名前こそハッキリしませんが、やはり実在の人物というわけです。
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