[No.9625]
雑学「贔屓」
投稿者:多摩のけん
投稿日:2016/08/18(Thu) 21:36
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「贔屓」といえば、「えこ贔屓」を連想すtるが、本来の意味はそうではない。
本来の意味は、縁の下の力持ちで「人を支える」という意味である。
現在でも、その意味で使われているのに、力士や歌舞伎役者の「ご贔屓」などがあり、
贔屓にされている側からみれば、八百屋、果物屋などの馴染み客の「ご贔屓さん」などである。
この「贔屓」という言葉は、中国から伝わってきたのであるが、中国では石碑を支えるための台座にした亀のことである。
中国では、亀は「好んで重きを背負うもの」として神聖とされていた。
貝を3つ重ねた「贔」は大きな亀、「屓」は鼻息の意味で、しっかり石碑を支えて踏ん張っている亀の姿を現している。
後にそれが「力を出す」と言う意味になったのである。
日本で「ガマガエル」のことを「ヒキガエル」というのは、「贔屓カエル」に由来するのであるが、「ガマ」の地に踏ん張っている姿が石碑を支える「贔屓」にそっくりだったからであろう。
「漢字なるほど雑学辞典」 日本博学倶楽部編 PHP文庫
多摩のけん
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