[No.236]
アンデルセン
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投稿日:2011/11/24(Thu) 21:08
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男爵さん、みなさん、こんばんは。
アンデルセンがもし、童話や即興詩人を書かなかったら、 多分ただのダメ人間だったろうというようなことを、山室 さんは書いています。男らしいところがマッタクなく、こどもの頃から人形で遊ぶのが好きだった、と。
したがって、女にぜんぜん持てず、生涯の伴侶ももてな かった。顔もよくなかったし、性格も男性的魅力に欠けるところが、あったらしい。
と、これまでだいぶ大作家の悪口を書いた。これではアンデルファンに夜討ちを掛けられては困るので、ご機嫌直しを期待して、すこしばかり、かれの美点を書いておく。
アンデルセンはイタリア旅行では、よくスケッチをしたらしく、トリトンの噴水を始め、ヴィッラ・ボルゲーゼ、ソルレントやヴェズーヴィオ山など、みなさんにお馴染みの名所の挿絵がいろいろ入っている大畑訳「即興詩人」は、鴎外のと別様の意味で、楽しい読み物になっているように、あっしには思われる。