[No.27]
Re: 思い出す本
投稿者:
投稿日:2011/11/02(Wed) 22:21
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こどもの頃読んだ本と云えば、「安寿と厨子王」とか「こがね丸」などが面白かったように思う。
また、漫画では「のらくろ上等兵」や「日の丸旗の助」、「冒険ダン吉」など。あと、バーネット女史の「小公女」とかってのもあったなあ。
うえの学校へ行くようになって読んだ「千夜一夜物語」はとくべつ面白かったが、長すぎて、二度と読む気にはならない。
これは語学学習用の読本と云うべきか。うすっぺらな小型本(精々50ページくらい)である。著者、題名は、それぞれHenri Cauvin:L'Aiguille qui tueである。「殺人針」とでもいうのか。筋が面白いので、今までに何度か読んだ記憶がある。発行はたしかアメリカのオックスフォード大で、刊行は1936年と云うからあっしらの年と変わらない位、古い。
巻末に、文中に現れるほとんどの単語の英訳がついていて、当時、学生の教科書用にでも作られたものと見える。
著者のコーヴァンは、今は忘れられた作家の内にはいり、存在がかすんでしまったが、じつは有名なコナン・ドイルの先輩格にあたるんだそうだ。ということは、私立探偵が出てきて事件を科学的に捜査するということだ。本自体は、字が非常に小さく、いまでは無用の長物だが、愛着があってなかなかに捨てがたい。
この探偵小説で、あっしの気に入った点は、夢遊病者が出てくる点である。