[No.534]
Re: 山中峯太郎:亜細亜の曙
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/13(Tue) 07:29
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間違い発見
> 007や仮面ライダーは世界制服をたくらむ悪の一味に敢然と戦うのだが、正義のヒーローが、相手が○国だとすれば、このようなスパイ小説となる。
世界制服 → 世界征服 でしたね。
何度か見てからアップしているのですが
やはり校正しきれていない。
ここは書いてしまってから訂正がきかないから
やむをえません。
山中峯太郎は戦後に公職追放になったのですが
本人は自分の作品はフロンティア・スピリッツであって
公職追放されても自分は無実であると主張しています。
私が読んだ
日本児童文学大系20巻 ほるぷ出版
の解説には
上 笙一郎(かみ しょういちろう)のわりあい好意的な山中峯太郎解説
が紹介されています。
アジアの民衆の苦しみをともに苦しもうとするナショナリズムからはじまったが
国際情勢が変わり、日本国家の対アジア政策が変貌すると
山中峯太郎が誠意を込めて書いた理想小説も、日本国家の対アジア侵略政策の
一部として巧みに利用されてしまった。
なお、上 笙一郎は本名山崎健寿、児童文化研究家で、あの「サンダカン八番娼館」を書いた山崎朋子の夫です。
上 笙一郎はともかくとして、山中峯太郎は日本軍国主義の片棒を担いだ作家というのがどうも支配的な見方のようですね。