[No.586]
Re: 大東亜民俗学の虚実
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/15(Thu) 17:57
[関連記事] |
クグツ 傀儡
こんなに歴史があったとは。
人形浄瑠璃の研究をしている人もいるんでしょうね。
朝鮮の楊水尺と日本のクグツ、朝鮮のムーダンと日本の巫女
それらの同源性は学問的に興味がある。
広大、社堂はクグツ集団と同じような漂白の芸能集団
男社堂(男寺堂)は芸能と男色を、女社堂は歌舞や売春や占トを行うなど、クグツとクグツ女(遊女)ときわめて似た関係にあった。
男女の社堂が夫婦として移動することも少なくなく、
芸能民と遊女と巫女は、朝鮮ではきわめて近い関係のところにいる
賤視された集団だった。
日韓の芸能、シャーマニズム、祭礼などの交流や影響関係を指摘する学者は少なくないという。
偶人(人形)を使う傀儡子の芝居は、
中国の漢末(2世紀)になると葬礼からはなれ宴会で楽しまれた。
今でも、北京、四川、広東のものが有名である。
ついマリオネットを連想する。
日本の場合、人形を回したり今様を歌ったりして
漂泊した一種の芸能民。
大江匡房「傀儡子記くぐつき」
寛治年間(1087‐94)以降の成立。
傀儡子(傀儡)は、元来は人形を操って生計を立てる芸人を指していたようだが、同時に歌舞、売春などもする遊女のようなものであった。
彼らは水草を追って移動する流浪の徒であり、男は弓馬を使って狩猟し、
人形を舞わせ手品めいたこともする。
女は厚化粧をして歌ったり舞ったり時には媚を売る。
生活は不安定であるが、流浪生活ゆえ課役徴税は受けない。
夜は百神を祭って鼓舞する。