[No.308]
震災歌集
投稿者:
投稿日:2011/11/29(Tue) 22:11
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趣味は「読書」と公言して憚らなかった子供時代、青春時代、
中年時代と過ごしてきました。
そして、歳を取ったらなお読書に励むぞー。と集めまくった
本は現在本棚にはなく、押入れに眠っています。
つまらない本ですが、何百冊あるでしょうか。
もう読めないと思っています。
なんて書いたら叱られそうですね。そんなことなら書かないでって!
今、ここにあるのは、「震災歌集・長谷川櫂」というものです。
2011年4月25日初版、5月10日再版
と「なっています。
わが友人の95歳になる男性が送ってくださったのです。
はじめに、
3月11日東日本一帯を襲った巨大な地震と津波、東京電力の
原発事故からはじまった混乱と不安の12日間の記録である。
その夜からである。荒々しいリズムで短歌が次々に湧きあがって
きたのは。私は俳人だが、なぜ俳句でなく短歌だったのか、(略)
とあった。
はじめは
津波とは波かとばかり思ひしがさにあらず横ざまにたけりくるふ瀑布
おわりは
復旧とはかなげな言葉さはあれど喪ひしものつひに帰らず
と、124の短歌が収められている。
俳人が短歌をとは、俳句とは季語というものが必要になる。
私も地震の句を何句か作ったが、短歌のようには作れない。
そんなところに俳句の難しさがあると思う。
流れいく我が家を山より見ていたとメールをくれし友をいたみぬ あや
今、こうして書きながら浮んだ自作の短歌である。
その95歳の友人は、いまだ本を読み続けていて、私に
関係したものは送ってくださるのでありがたいと思っている。
いつか介護の本も紹介したい。