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[No.504] バルカンの歴史 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/10(Sat) 06:49
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図書館で企画の一つとして
ふくろうの本のシリーズを集め紹介していました。

「バルカンの歴史」はその中の一冊です。

旧ユーゴスラヴィアのマケドニアの一寒村に生まれてアメリカに渡り
第二次世界大戦後にアメリカのバルカン史研究者となった
ストヤノヴィチは
「バルカン地域は最初で最後のヨーロッパ」だと述べている。

「第一のヨーロッパ」である古典古代のギリシア・ローマの時代に
ヨーロッパで最初に農業が広まったのがバルカンであったし
初めて都市が築かれて民主政が進展したのもこの地域であった。

その後、395年にローマ帝国が東西に分裂し、さらにキリスト教も
ローマの西方カトリック教会とコンスタンティノープルの東方正教会とに分離して
「第一のヨーロッパ」は西欧世界とビザンツ世界とに分かれる。
バルカンはビザンツ世界に組み込まれ、14世紀以降はオスマン帝国の支配下に置かれた。

近代にいたり、18世紀後半に産業革命と市民革命を経た西欧が
「第二のヨーロッパ」の形成に取り組んだとき、これに最後に加わろうとしたのが
バルカンであったと、ストヤノヴィチはいうのである。