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[No.4258] モネ展は大繁盛 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2015/10/28(Wed) 23:49
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 実はあっしは、モネについては、先年パリのオランジュリーで、あの高さ2メートル、長さ12メートルもある、モネの『睡蓮』を、現地で満喫して来たので、一応は済みになっているのだが、それだけに余計懐かしく、もう一度じっくり観たいと思った。地元の美術館にも、モネが一枚あって、行くと必ず挨拶することにしている。

 この21日は、入場料が老人無料のため、忘れないように、何か月も前から、カレンダーに大きな印をつけ、楽しみにしていた。

 きのうは、もっと早く出たかったが、なかなか思いに任せず、上野の美術館についたのはお昼頃になってしまった。

 予想通り長蛇の列で、立て看板に、『一時間待ち』とある。この美術館は、入口が地下にあって、まずエスカレータで下へ降りるのだが、券のあるなしにかかわらず、この列に並ばなければならぬ。

 以前、場所も同じ上野の、国立博物館で、金印を見るのに、さむい屋外で、しかも小雨の降る中で、長いこと並ばせられ、震え上がったことがある。

 エスカレータで降りても、列はなかなか短くなってくれない。ふと気が付くと、すぐ脇に、あっしらと反対向きの列があった。ひやあ、目の前に展示室の表示があるが、そこが入り口ではなく、列は蛇行していたのだ。

 並び仲間のおしゃべりを、聞くとはなしに聞きながら、忍耐強く待つ。これは正に、初もうでの明治神宮の風景だ。


 「はいそれでは、この線まで、はい、ここまでお進みください。もしもし、あっ、ダメダメ、ダメだなあ。ここまでですよ。」警官の声がいまだに耳に残っている。

  丁度そのとき、往年のヒット曲「待つわ」が流れたと思ったが、これはあっしの錯覚だった。(^_-)-☆歌手のあみんは、「待つわ いつまでも待つわ」と歌うが、いくらあっしらのように、年中ヒマそうに見える老人でも「私待つわ」と云いつつ、いつまでも待つわけには行かないのだ。

 しかし、いかに老齢化時代とはいえ、これだけ65歳以上のひとが、いや、その中でも絵画の愛好者がいることには正直オドロク。(@_@;)もっとも、ヒマであることも一因なら、印象派のファン、さらに日本にはモネのファンの多いことも、大きな要因の一つであろう。また、モネ自身も自宅の庭に、日本風の太鼓橋をつくったり、浮世絵をあつめたり。かなり重症の日本ファンであったことなども、今では日本中に知れ渡っているのかも知れない。(つづく)