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[No.4295] 箱根 また旅 1  通行手形 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/15(Fri) 09:11
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箱根 また旅 1  通行手形
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 前回もたった一泊の旅でしたし、箱根を全部見られたわけではありませんでした。
 で、もう一度、箱根へ行こう。幸いお正月は、お天気続きで暖かいとの予報を見て、3日−4日に行くことにしました。

 先にお話しました獅子文六さんの小説「箱根山」で、東急グループと西武鉄道グループが箱根という土俵で、がっぷり四つに組んで戦ったというお話しましたが、
 前回の旅は、この「東急系」というか小田急・箱根登山系のフリーきっぷを持っての旅でした。
 今回は、もう一方の雄、「西武系」というか「伊豆箱根系」のフリーきっぷである「箱根旅助け」という通行手形を持って、前回とは違うコースを歩いてみたいと思ったのです。

 もう一つの動機は旧臘「360度全天球カメラ」なるものを買ってしまったということにあるのです。
 このカメラが実力を発揮できるのは、見晴らしのいい広い場所なのです。
 そこで、やたらと高いところへ登りたくなってしまったわけです。

 ところがこのフリーパスを手に入れるのが大変だったのです。
 出発を熱海駅にしたためでもあるのでしょうが、まずのこの切符が買える営業所の場所がわからない。バスターミナルの端から端まで探しまわってやっと見つけたのがこの「貼り紙」です。
 くだんの営業所は、バスターミナルよりもっと先の干物屋さんの向こうの、「観光バス乗り場」の更に先にあったのです。

 ここでやっと念願の「通行手形」を手に入れることができたのです。


[No.4296] 箱根 また旅 2 最終バスは14時発!!!  投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/16(Sat) 08:24
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 肝心の通行手形「箱根旅助け」は3000円、箱根登山のフリーきっぷより安いです。
 そして、遥々営業所へ辿り着いた私に、窓口氏はとても親切でした。
 希望する行き先を聞いて該当する時刻表をルーズリーフから出してコピーして、乗るべきバスなどをマーカーで示してくれたり、いろいろなパンフレット探してくれたりーーー。
 しかし、彼の作業ぶりを見ていますと、「箱根旅助け」を買いにここまで来る人が少ないことがよくわかりました。(小田原駅で買うひとのほうが多いよし)。
 なお、この手形を持っている人には十国峠の売店で「おせんべい」を一袋もらえます。

 そこまでは大変良かった。
 窓口氏が「今日は何処まで行かれますか」と聞きますので「十国峠」といいますと、彼は直ちに「それは無理です。これから行ったのでは、帰りの最終バスに間に合いません」といいます。「だってまだお昼すぎでしょう。最終便なんて。でも、そうしたら元箱根方面へ行くバスを捕まえればいいのでしょう」といいますと「それはもっと無理です。元箱根行きの最終バスは、十国峠を14時に発ちます」。ええっ!!!
 待っている時間を利用してスマホで十国峠から熱海駅まで徒歩で行くのに必要な時間を調べますと、2時間1分と表示されました。いくら下りでも「2時間」は如何なものかと思いました。
 窓口さんは「すみませんね。バスの本数がとても少ないのです」と申し訳無さそうに言います。

 えいっ。乗りかかった船ならぬ乗りかかった周遊券。行きましよう。この「半端手形」と一緒に、何処までも。
 「いいわ。今日は「真鶴」のケープ真鶴へ行きます。今夜は箱根の強羅泊まりですから、明日早めに発って、駒ケ岳と十国峠へ行きます」と言いました。
 「でも、熱海・真鶴間、真鶴・小田原間」は弊社の便はありませんので運賃はお客さんの負担になりますが、それでもよろしいですか」と聞いてくれました。
 「いいわよ。JRでいきます。大したお金はかからないから(410円です)」と言って私は営業所を後にして熱海駅に引き返し、登りのJRで、真鶴へ向かいました。

 真鶴駅には、「ケープ真鶴行き」2つ別々の会社のバスが並んで待っていました。


[No.4299] 箱根 また旅 3 真鶴、俗化していない観光地 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/17(Sun) 08:49
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箱根 また旅 3 真鶴、俗化していない観光地
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 真鶴は、近隣の小学校がよく遠足に連れて行くところです。
 有名観光地ではないのですが、風光明媚、静かで落ち着いた岬です。
 「ケープ真鶴」なんかより「真鶴岬」のほうが、ぴったりくる場所です。

 駅から、岬までは徒歩一時間。バスはありますが、外人観光客さん(欧米系)は、リュックサックを背負って闊歩しています。バスから手を振ると「ハーイ」なんて答えて陽気なものです。  
 バスに乗るのは主に日本人とアジア系の観光客です。
 私も「箱根旅助け」活用のためにバスに乗りましたが、ここは片道だけでも「歩くべき場所」と思いました。駅から岬へ行く途中にある漁港も面白そうですし、森林公園が素晴らしいのです。黒松や楠が生い茂っています。混んでいないのが嬉しいです。 
 そして、岬からの景観が楽しめます。

 ここは、絶対に、また来たい場所です。
 まさに「瓢箪から駒」の真鶴観光でしたがーーー。
 「旅」って、綿密な計画を立てて行くべきものではないですね。偶然の、図らずもの、新しい出会いや体験が面白いのですね。
 人生もきっとそうなのでしょうね。予定のコースにはない、偶然の出会いや思いがけない体験があるからこそ面白いのかもしれません。そういえば、メロウ倶楽部 からもたくさんの「新しいで出会い」を頂きました。


[No.4300] 箱根 また旅 4 小さな観光地にバス2系統 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/18(Mon) 07:32
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箱根 また旅 4 小さな観光地にバス2系統
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 真鶴半島が大好きになりました。もう少しゆっくりしていても良かったのですが、問題は帰りのバスです。
 30分に一度は、バスが通っているのですが、この小さな町に、箱根登山糸と、伊豆箱根系のバスが同じ路線を走っているのです。

 まだ、バスの出発まで30分あるはずと、安心していたのですが「箱根旅助け切符」が使えるバスは、今すぐ出るバスか、一時間後に出る便のどちらかしかない、と運転手さんがいうのです。
 先程より「最終バス恐怖症」に取り憑かれている私は、迷わず、このバスに乗り込みました。

 そして、小田原まで東海道線で行き、今度は、ここから強羅までの「箱根旅助け切符」の使える路線を探しました。今夜の宿は、前回と同じ強羅のオバサン民宿なのです。
 
 小田原駅前の「伊豆箱根系」のバス停、ここにも名物オバサン案内係が存在しているのです。
 そして如何にして「伊豆箱根系」の乗り物を使って目的地へ行くか(行かせるか)の相談に乗ってくれているのです。このオバサンは会社の宝です。社長さんご存じですか。
 私の場合は「伊豆箱根系」のバスで「宮ノ下か、小涌谷で登山電車(こちらは箱根登山系)に乗り換えなさい」と言われました。

 斯くして、小涌谷駅から登山電車にちょこっと乗って強羅に着きました。
 日が暮れかかってきました。夜歩きは好きじゃない。オバサン民宿は、強羅から歩いても行かれますが、一番近いのはケーブルカーの次の「公園下」駅です。ここからならば徒歩8分くらいです。もったいないけれど奮発してひと駅だけケーブルカーに乗りました。このひと駅間、電車賃はなんと80円でした。


[No.4301] Re: 箱根 また旅 4 小さな観光地にバス2系統 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/18(Mon) 07:34
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Re: 箱根 また旅 4 小さな観光地にバス2系統
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 ケープ真鶴からの眺めです。


[No.4302] 箱根 また旅 5  再び「オバサン民宿」へ 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/19(Tue) 10:22
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箱根 また旅 5  再び「オバサン民宿」へ
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 なんとか、まだ明るさの残っているうちに、民宿「三花月」に着きました。
 玄関にオバサンが待っていてくれました。
 「窓の多い部屋が好きだったでしょう」と角部屋へ案内してくれました。
 よもやま話のなかで
 「ねぇ、斎藤茂吉さんの別荘って、強羅にあったのでしょう。何処だか知っている?」と聞きますと、オバサンは、私の部屋の窓のカーテンを開けて「ほら、この隣の家がそうよ。でも、もう売っちゃったの」と言っていました。ご子息の、故北杜夫氏の書かれたものから想像して、深山幽谷にあったのだとばかり思っていたのですが、ここだったのですね。

 「温泉がねぇ、ちょっと心配なのね。もちろん、大涌谷の噴火のせい。警戒レベルが下がってさ、この頃、お客さんが増えているのに。温泉止まったら、ここも廃業だものね」と元気なオバサンがちょっと肩を落としていました。
 でも、温泉に入ってみると、少し温度が下がったようですが、相変わらず、硫黄泉らしいお湯が流れてきていました。
 廊下には、大きなストーブが、ガンガン燃えていました。暖冬のせいで昼間は暖かいのですが、やはり夜は冷えるのでしょう。エアコンと違い、ストーブは旅人の心まで温めてくれます。

 「この部屋の「売り」は朝日よ」とオバサンが言っていたように、翌朝、朝寝なんかしていられないようなお元気な朝日が登ってきました。


[No.4306] 箱根 また旅 6 海老の尾頭付き  投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/20(Wed) 08:28
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箱根 また旅 6 海老の尾頭付き 
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  夕食は前回と同じく豪快にしてヴォリュームたっぷり。それでも、お腹に入っちゃうところを見ると「体質にあっているお食事」なのでしょう。
 食事が終わりそうになった頃にオバサンが食堂にきて「みなさ〜ん、このなかで『お餅が苦手な人』はいますかぁ」と聞きました。

 翌朝、普通の朝食が出ました。それを食べ終わった頃、写真のようなお雑煮が出ました。
 大きなお椀の下の方に大きなお餅が2つ。鶏、小松菜などの入った関東スイルの澄まし汁系。
 上にお頭の付いた大きな海老がドカンと乗っていました。
 お味も、迫力も十分でした。実は、私、大のお餅好きなのです。

 前夜、オバサンに頼んで、朝食時間を少し早めにしてもらっていました。
 何しろ「箱根旅助け」切符で乗れる乗り物は「一日4便のみ」とか「終バス午後2時」とか、やたら本数が少ないので、早立ちをしなくては間に合いません。

 まずはケーブルーで早雲山へ。このケーブルカーは箱根登山鉄道が運営していますから「箱根旅助け」は助けにはならない。切符が必要です。
 切符は、運転手さんから買います。昭和レトロそのもので、運転手さんは紙の切符の「行き先」などにパチン、パチンと鋏を入れていきます。「お釣りを計算して渡す」のも手作業で、運転の合間にやります。

 もっとも、お客さんは私とあと一人だけでした。


[No.4307] 箱根 また旅 7 駒ケ岳ロープウエイ 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/21(Thu) 08:40
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箱根 また旅 7 駒ケ岳ロープウエイ
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 前日、予習をしておいたので、箱根園行きのバス停はすぐわかりました。停留所には若者が一人既に待っていました。
 やがてバスが来ました。私のほうは「箱根旅助け」を見せると、すぐに乗せてもらえましたが、若者のほうは、運転手さんから「会社が違うから、この周遊券は使えませんよ」と言われて、すごすごと去って行きました。日本語のわかる我々が、こんなに苦労しているのです。外国の人はもっと大変でしょうね。
 獅子文六さん時代の「負の遺産?」としか言いようのない「箱根山合戦」のおかげで、以来ずっと苦労しているのは観光客です。

 早雲山から、下湯温泉、上湯温泉、国有林 を通って湖尻に行くバスのコースからは雄大な富士山が姿を見せ続けてくれるダイナミックな風景、さらに芦ノ湖に沿って走って箱根園に至るコースもなかなかのものです。「箱根旅助け」のおかげで、今まであまり目にしなかった「もう一つの箱根」を見ることができました。

 箱根園からはロープウエイで、駒ケ岳山頂を目指しましたが、車窓から窓越しに見る富士山も迫力がありました。朝だったのも良かったのでしようね。


[No.4308] Re: 箱根 また旅 7 駒ケ岳ロープウエイ 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/21(Thu) 08:42
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Re: 箱根 また旅 7 駒ケ岳ロープウエイ
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 窓越しに撮った写真とは思えないほど迫力があります。
 
 ただ、暖冬のお正月でしたので、富士山は「薄化粧」でした。


[No.4309] 箱根 また旅 8 駒ケ岳山頂 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/22(Fri) 08:45
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箱根 また旅 8 駒ケ岳山頂
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 ロープウエイの駅舎の出口に「靴の泥を落としてからお入りください」という掲示がありました。何のことかよくわかりませんでした。

 しかし、山頂に向かう道に出ますと「なるほど」と思いました。
 だって、真冬でしょう。しかも、海抜1327メートルの山頂付近でしょ。
 これが、このところの「暖冬」で、霜解けになっているのです。
 「霜解け」―――そういえば、子供の頃には舗装道路はほとんどありませんでしたから「霜」とはお友達でした。サクサク踏んで歩く霜柱。霜解けのぐちゃぐちゃした霜柱。
 図らずも、その「霜解け」に再会したわけです。

 そういえば、富士山もお正月というのに「雪の衣」が薄すぎます。
 11月ごろの富士山みたいです。

 しかし、ここからの眺めは雄大です。
 このダイナミックな景色にしばらく圧倒されていました。


[No.4310] 箱根 また旅 9「旅助け」が足を引っ張る 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/23(Sat) 06:48
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箱根 また旅 9「旅助け」が足を引っ張る
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 ロープウエイの駅に戻りますと、テッシュペーパー、濡れナプキンなどを総動員して、靴のドロを落とし、帰りのロープウエイに乗りました。ロープウエイは一時間に3本位あります。

 下車しますと、箱根園のバスターミナルへ直行しました。午前10時25分です。
 また、ここでも、窓口の人は親切でした。
 「十国峠へ行かれるのでしたら、関所跡までバスで行かれて、そこで 十国峠へ行きに乗り換えられたほうがいいと思いますが、次のバスは、あと、2時間後になります。しかし、そうなると十国峠入り口からロープウエイの往復を考えますと、熱海へ行く最終バスに間に合わなくなりますね」と気の毒そうに言います。

 ああ、やっぱり。またまた「箱根旅助け」が足を引っ張ります。
 さらに窓口のオニイサンは「タクシーでしたら、あそこに「タクシー呼び出し電話」がありますから聞いてご覧なさい」と言ってくれます。さっそくタクシー会社に電話をしますと「早くても、50分は待っていただかないと」との返事でした。

 あなた、ここは世界的にも有名な「富士箱根伊豆国立公園」の中心地に近い場所です。これじゃ、過疎村よりひどいです。
 もう一度バスターミナルの案内所に行き、事情を話しますと「芦ノ湖の遊覧船」で行かれたらいかがですか。あと一時間後に出発します。そうすれば間に合うかもしれません。
 さらに、彼は、クリヤーファイルの時刻表を眺めながら「今日は「十国峠行き」のバスは「関所跡」から出ますーーーと教えてくれました。

 そこで、バスターミナルからほど近い「遊覧船乗り場」へ行きました。
 なお、「芦ノ湖遊覧船」に関しましては、箱根登山系の発着場は、桃源台港、箱根町港、元箱根港と3箇所ですが、伊豆箱根系は、箱根関所跡港、元箱根港、箱根園港、湖尻港の4カ所あります。

 念のため「遊覧船の乗船券売り場」で「十国峠行きのバスに乗るには、どこで下船したらいいか」を聞きまと「元箱根です」というきっぱりとした答えが返ってきました。


[No.4311] 箱根 また旅 10 芦ノ湖は富士山日和 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/24(Sun) 07:43
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箱根 また旅 10 芦ノ湖は富士山日和
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 船旅は快適でした。双胴船は、デッキが広いので、持参の「360度全天球カメラ」も嬉しそうでした。
 ツーンと突き抜けた青空。その空より濃い紺色の芦ノ湖。リップルプリントのようなさざなみ。湖岸にも赤い鳥居などがアクセントをつけています。
 アジア系の観光客の方もこの光景に素直に溶け込んでおられるようでした。
 
 この船は、箱根園を出ますと、まず「箱根関所跡」の船着場へ寄って、それから、元箱根へ向かいます。
 ちょっと迷いました。だって「ロープウエイ乗り場」では「元箱根まで行け」と言われ、「船着場」では「箱根関所跡で降りなさい」と言われているわけでしょ。
 しかし私は船着場の意見を採用して「元箱根」まで行きました。
 でも、やはり心配なので、下船すると、すぐ「伊豆箱根」のバスの案内所へ行きました。

 窓口氏は「十国峠行きのバスは、今日は、すべて「箱根関所跡」から出ます。
 ただ、当社のバスは本数が少ない上に、遅れていますから、箱根登山さんのバスで「箱根関所跡」へ行かれほうがいいですよ。いま、道が渋滞していますから、急いだほうがいいでしょう」とおおせられる。
 「あの、歩きだったら、どの位かかりますか」と聞きますと「歩く? お客さんが? そうですね。早く歩いて20分くらいですね」といいます。「エイティーズ」だってそのくらいは歩きます。

 「歩く」となると話は簡単です。自分で予定がたてられます。まず、ざっとお昼を頂いて、それから歩けば「遅れ」や「渋滞」の心配もせずに行動ができます。


[No.4313] 箱根 また旅 11 歩け・歩け 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/25(Mon) 07:50
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箱根 また旅 11 歩け・歩け
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 朝食が豪華だったので、お昼は湖畔のコーヒーショップで「モーニングサービス」を注文しました。12時寸前でしたがウエイトレスさんは、時計を見ながら「大丈夫です」といい、トースト・サラダ・ゆでたまごにコーヒーをもってきてくれました。

 お会計の時に、マスターらしき人に「これから十国峠へ行きたいのだけれど、バスはどこから出るのかしら」と聞きますと「元箱根から出たとしても、箱根関所跡は、どっちみち寄ると思いますよ」といいます。

 元箱根から箱根関所跡までのウオークは楽しかった。湖岸を歩き「恩賜公園」を通っていく歩道もしっかり確保されていました。ここは、もう一度、ゆっくり歩きたいです。

 箱根関所跡には、大きなバスターミナルがあり、土産物屋さんもありました。

 そして、そこには「十国峠行き」のバス停がありました。そして「臨時ダイヤのお知らせ」が貼ってありました。
 そこで今回の混乱の原因がわかりました。バスは年末年始は「休日ダイヤ」で運行されています。更に、その上「箱根駅伝」のための交通規制による臨時ダイヤ変更もあった。
 ところが、先程から何度もお話しているように、バス案内所ではクリア・ファイルに入っている「紙の時刻表」をもとに仕事をしている訳です。この時期みたいに「臨時ダイヤ」が「更に臨時ダイヤ」になると、もう更新が追いつかなくなるのです。
 もし、各営業所に端末を置いて、ここから情報を取り出すようにすれば最新の正しい情報をお客さんに教えることが出来るはずです。(社長さーん、聞いていますか?)。
 日本では外国からお客さんが大勢来られるというと、すぐ「外国語」の問題になってしまいます。しかし、それ以前に「日本人にもわかる、分かりやすい観光地」にすべきと思います。

 おまけに、バスは「大遅れ」です。もしかして「運休? それとも時刻表がまた変わったの?」と心配して、停留所に貼ってあった営業所の電話番号に聞いて見ました。そうしたら「ここではわからないから◯◯番へ電話して聞きなさい」と言われました。
 バス停に並んでいるお客さんたちも、心配そうに私のスマホを見つめています。そうこうしているうちに30分遅れてバスがやって来ました。運転手さんは「ちょっと待っていて。トイレだけ行かせてよ」と言って降りてしまいました。気の毒に、運転手さんお昼は食べ損なったみたいでした。
 やがて、運転手さんも戻ってきてバスは、十国峠に向かって走り出しました。
 箱根にくるルートしては、谷に沿って走る登山電車のコースに比べ、十国峠越えルートには開放感があります。素晴らしいです。
 そして無事、十国峠の登り口に着いたのでありました。


[No.4314] 箱根 また旅 12 十国峠は実朝の世界 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/26(Tue) 08:19
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箱根 また旅 12 十国峠は実朝の世界
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 同じ箱根の見晴らし場所である「駒ケ岳」と「十国峠」、雰囲気が違います。
 片や「芦ノ湖と、近くに見える富士山」、こなた「連なる山々、遥かに見える駿河湾」の世界です。やっぱり両方見なくては。

 ただ、できれば、どちらも「朝」行かれることをおすすめします。お天気がよくても、午後は、空気の透明度が落ちます。

 十国峠は、まさに源実朝さんの世界です。

  箱根路をわが越えくれば
  伊豆の海や沖の小島に浪の寄るみゆ

 22才の実朝くん、箱根権現の参詣を済ませ、次に伊豆山(熱海です)権現へと向かいます。
 無事、登山旅行をクリヤーした喜び・安堵感と感動を素直に表現した歌、広さと高さを感じる素晴らしい歌ですね。私、好きです。そして360度カメラを連想する歌です。

 ただ、ちょっと残念だったのは、十国峠の標識の前も、実朝の歌碑の廻りも、絶えず、外国からの観光客さんがおられて写真がとれなかったことです。

 バスが30分遅れたでしょう。だから熱海行きの最終バスの出発までの時間が少ないのです。
 大急ぎで、ロープウエイ駅に引き返して、バス停に戻りました。
 案の定、熱海行きのバスも大遅れ。結局、ここでも、バスを30分待つことになりました。
 ただ、ここでは係員の方から「ただいま、バスが大変遅れていますが、もうすぐ来ますからお待ち下さい」との連絡があったので、みなさんも安心して待っていました。
 ま、とにかく熱海行きのバスが来て、なんとか乗ることができました。


[No.4316] 箱根 また旅 13 十国峠から熱海へ 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/01/27(Wed) 09:47
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箱根 また旅 13 十国峠から熱海へ
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 お陰さまで、熱海まで無事たどり着くことができました。
 熱海へくだってくる途中の風景ですが、ビルが増えました。建設中のものもありました。
 どうやら「有料老人ホーム」など、シニア向けの施設のようでした。
 このあたりでバスを降りた方が何人かおられました。たぶん、こういう施設でお暮らしの方で、近くの箱根へ遊びにいらっしゃった帰りなのでしょう。お元気な方ばかりでした。
 
 箱根には、ビルは目立ちませんでした。
 と、いうことで、十国峠の「北側の箱根」と「南側の熱海」で、少し風土の違いを感じました。

 なお、お土産ですが、燻製の卵を買いました。袋にも「大涌谷に行けないのでこちらでどうですか」とありましたから。
 ああそれから「箱根旅助け」のオマケのお煎餅一袋もしっかりいただいて来ました。

 長々と、お読みいただきましてありがとうございました。