画像サイズ: 700×480 (56kB) | そうこうしているうたに、列車は、チロル州の州都「インスブルック」へ着きました。 ここは、人口、わずか13万人ですが、オーストリア東部の観光の拠点でもあり、2度も冬期オリンピックの開催地になった街です。 また、オーストリアとドイツ、イタリアを結ぶ交通の要所でもあります。 14世紀よりハプスブルク家の支配下に入ったとありますが、ハプスブルク家は此処からそう遠くない、ライン川の上流のバーゼルの近くの出身なのです。ハプスブルク家の歴史を名古屋弁で書いた本がありましたが(面白かったぁ)、ヨーロッパの片田舎から出てきて、ヨーロッパを征服・統治した、日本の戦国武将みたいな人だったのですね。ただ、あまり戦争はしなかった。
Bella gerant alii, tu felix Austria nube. 戦いは他のものに任せよ、汝幸いなるオーストリアよ、汝は結婚せよ。
と、せっせと婚姻政策でまつりごとを進めていた。これも、豊臣秀吉なども盛んに使った手ですよね。
インスブルックは、マクシミリアン一世の時代には一時「みやこ」として栄えたのですね。その頃の文化遺産が、観光の目玉となっています。とくに黄金の小屋根はイスブルクのランドマーク的な存在です。
下記は「チロル州政府観光局、日本担当デスク」からの最近の情報です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ここでチロルの観光業界で有名になったジョークを1つ皆様にご紹介いたします。 なぜチロルでテロが起きないのか!?それには3つの理由があります。 1. チロルでテロを起こしても被害が大きくなく、政治的打撃も小さい。 2. チロルでテロを起こしても世界中のメディアが注目してくれない。 3. チロルでテロを起こしても現地の人達がテロだと気づかない。 もちろん将来何が起こるか分かりませんし、油断は禁物です。しかし、このジョークを読めば、いかにチロルが安全で現地の人々が安心して生活を営んでいるかが分かります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 今の世の中「安全」それ自体が「商品」なのですね。 というわけで、インスプルックに一泊して、市内見物をしました。 そうです。人並みに黄金の小屋根 ホーフガーデン アンナの塔 凱旋門などを見たわけです。
街なかはなかなかおしゃれですが、街なかを外れると、田園的な、チロルの牧歌的な風景が広がっていました。 インスブルックは、ノルトテッケから吹き下ろしてくる、すっきりとして、爽やかな風のもと「散歩道」もたくさんある、私の大好きな街です。 |