画像サイズ: 541×464 (38kB) | 前年(1978年)成田空港が開港。その年の、5月20日にJALの貨物便が初着陸しました。 私の旅も、この年から「成田空港出発」に変わりました。まだ、JRのNEXもなかったので神奈川から成田へ行くのはチト不便でした。 この旅で乗ったのはスイス航空でした。 安い切符で辛うじて乗れたのは、成田→香港→カラチ→ジュネーブ→チューリッヒ便。南回りの長い―旅でした。
一人旅の楽しさを知ってしまった私は、この年は、もう少し行動半径を広げました。 チューリッヒに着いた当時のマーチャン、何を思ったのか、スイス見物をすること無く、翌朝、列車に乗り込むと、リヒテンシュタイン公国に直行したのです。
えーっ、東西トーザイ。 リヒテンシュタイン公国ともうしまする国は、立憲君主制国家にして スイスとオーストリアに挟まれた、人口35000名、面積160km2(川崎市より少し大きい)という小国にござりまする。100名程度のお巡りさんはいますが防衛、通貨、外交はスイスに外注。ただ小国の切手商売は儲かるものですから「郵便事業」は自前でやっておりますです。
タックス・ヘイブンとしても知られている国です。機械工業も盛んなようです。一般の国民は所得税などは払わなくてもいいのです。ご一族が、500年前から、そのお金で買い集めた美術品は大したものらしいです。ラファエッロ、クラナッハ、レンブラント、ヴァン・ダイクをはじめとする巨匠たちの名画や、華麗な工芸品がずらーり。でも公開していません。 戦争ばかりやっていた、ヨーロッパ列強の間で、ルクセンブルグ、モナコ、アンドラ、サンマリノなどの小国の幾つかが、どっこい生きているのです、というより結構お金持ちなのですね。 隙間産業ならぬ隙間国であります。 まあ、好奇心の強い人が、真っ先に行ってみたくなる国のひとつです。
私も、人並みに、ご領主様のお城を見て、首都?、ファドーツの郵便局でクリスマス切手を買って、出国しました。もちろん、国境など、何時通ったか気が付きませんでした。 |