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[No.4677] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/26(Tue) 08:28
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(続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16
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 SLとアーヘン湖 1

 朝食後、インスブルック中央駅へ。
 その日は、ここから特急ならば20分で着く「イエンバッハ」へ行きました。
 そうです。この駅は、Achenseebarnという「SL」の始発駅でもあるのです。

 マーチャンは、子供の時、暮らしいた町が「播但線」というローカル線の沿線にあり、当時のことですから、当然SLでしたが、列車が急坂のトンネルを登るときに、煤だらけになるのがいやで、電気機関車の走る山陽線に憧れていました。
 
 それが、新幹線時代になると、俄かに「SL」ファンになりまた。そして、ドイツに関しましては「ヴェニゲローデ→ブロッケン間」「ロストック→バード・ドーべラン間」で定期運転のSLに乗ったほか、ま、なんと南半球の「オーストラリアのタスマニア西海岸のウィルダネスSL鉄道」にまで乗ってしまったのです。

 ですから、ここ、オーストリアのチロルでも「ぜひ、SLに乗ろう」と楽しみにしていました。

 前置きは、そのくらいにして、さて、Achenseebahnですが、
 もとはといえば、フランツ・ヨーゼフ皇帝の時代に敷設されたもので、当時は木材の積み出しのために作られものでした。

 120−130年の歴史を誇っている現役では世界最古のものです。
 いまも、毎日、蒸気機関だけのアプト式SLを運行しています。イエンバッハの町から45分で直接、美しいアーヘン湖、湖畔のゼーシュピッツの桟橋まで駆け上ります。

 「アプト式鉄道」とは、2本のレールの真ん中に歯車レール(ラックレール)を敷き、それにアプト式機関車の床下に設けられた歯車(ラックギア)を噛み合わせ、急こう配の線路を登り降りする鉄道のことをいいますが、この歯車が、坂道を転げ落ちないように支えているのですね。
 駅には、この歯車が展示してありました。

 平日だというのに、国鉄のイエンバッハ駅の隣のホームには、かなりのおお客さんが集まっています。シニアが多いです。
 
 サイトのご案内には「アルプスの美しいパノラマの中をチロル最大の湖に向かうこのルートは、SLのノスタルジックな雰囲気とともに素敵な思い出になることでしょう」とあります。
 では、ご一緒に、このSLの旅をお楽しみください。


[No.4678] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/26(Tue) 08:30
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16
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 こんな列車です。


[No.4679] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/26(Tue) 08:32
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16
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 この切符、大きさは、日本の昔の国鉄時代の切符と同じです。


[No.4681] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 17 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/27(Wed) 07:01
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 SLとアーヘン湖 2

 機関車は、奥にある車庫からお出ましになります。
 SLですから、いろいろ準備が大変でしょう。
 おそらく、燃料や水などの補給。窯の様子の確認などもするのでしょう。
 そして、客車を連結してホームへ入ってきます。
 機関車は列車の末尾につけていました。
 なお、途中駅で、もう一台、機関車を先頭につなぎます。
 まさに「機関車が先引き、機関車が後押し、何だ坂、こんな坂」の歌のとおりです。

 我々の乗った客車は、木造ですが、コンパートメント方式で、一室8名乗れます。
 客車と客車を結ぶ通路はありません。
 
 列車は一時間に一本の割合で、へんな汽笛を鳴らして出ていきます。
 走行中も、いろいろ面白い「見せ場」が用意されています

 走っている列車の外から「もしもし、お客さん、検札です」とチロルの民族服みたいな制服を着た車掌さんが声をかけます。
 「って、いったって、アンタ、走っている列車の外から検札しようっていうのかね」とお客さんか言います。「大丈夫ですよ。この客車の外側についているステップに足を乗せていますから」「だって、アンタどこにも掴まらないで大丈夫かい?」「長年この仕事をやっていますから、慣れたもんでさぁ」などというやり取りが車両ごとに交わされます。
 「すみません。手前に座っているお客さんへお願いなのですが、奥の席に座っているお客さんの切符を代わりにもらって、こっちへ渡して頂けますでしょうか」「よっしゃ。そら、奥に座っている奥さん、こっちへ手渡してください。私が車掌さんへ取次ぐから」なんていいながら、お客さんも、この車掌さんの手伝いを結構楽しんでいる様子でした。

 日本の観光産業は「お も て な し」一直線。でも、こういう「ちょっとした遊び心」があってもいいような気がします。


[No.4682] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 17 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/27(Wed) 07:54
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Re:  (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 17
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 外から失礼します。検札です。


[No.4684] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 18 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/28(Thu) 06:49
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(続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 18
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 SLとアーヘン湖 3

 車窓からの長めも素晴らしいです。
 近くには、ホテルやペンションもあり、また、途中の駅から乗り降りするお客さんも結構おられました。機関手は、何か「見せたいもの」があるときは「ぴっひょ〜ひょ〜ぅ」というような汽笛を鳴らします。なんとも「ケッタイな音」ですが、もしかすると「ヨーデル」の音を表現しているのかもしれません。
 出発地イエンバッハと終点のSeespitz駅との距離はわずか7キロ弱ですが、高低差が400m以上もあります。このため最大16%にも達する急勾配を登るのです。あの音は、もしかすると機関車の「悲鳴」?
 終点が近くなるころ、ロープウエイに出会いました。

 終点駅では、アーヘン湖の観光船の桟橋の、すぐ脇に止まってくれるのです。
 「バス停が桟橋のすぐ脇にある」いうのは、よくある話ですが、列車の場合は普通はそうは行きません。それをやっちゃうところがすごいです。
 なぜか、観光船に乗ろうとすると雨が降ってきました。周囲の山々は雲の中です。
 ま、ここでは、頭を切り替えて、船内でランチをいただくことにしました。
 ソーセージとじゃがいものサラダとパン。けっこう美味しかったです。
 少しお天気もよくなったので、途中の船着場で降りて村の散歩をしました。
 ところが下船するときに、モンジロウ氏が、切符を渡さないで降りたらしいのです。
 切符切りの恐いオバサマが「アンタのお連れさんから、まだ切符を受け取っていない。呼んできなさい」というのです。
 ところが、モンジロウ氏はずっと先の方を歩いていて捕まらない。そのうち船も出港してしまいましたが。モンジロウ氏は遊覧船が通るたびにオバサンが追いかけてくるのではないかと戦々恐々としていました。

 気がついたのは、村の建設ブームです。ホテルやペンション、レストランなどが次々と建つらしく、建設機械がうなりをあげていました。
 いよいよ、アーヘン湖とお別れ、というときになって、少しずつ晴れ間が広がり景色も見えてくるようになりました。しかし、ロープウエイには乗りそこねました。

 斯くして、SLと観光船の旅は終わりました。

 最初の写真は機関車のネームプレート。我々の機関車「JENBACH号」は、4機あるうちの2号機なのでした


[No.4685] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 18 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/28(Thu) 06:50
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 18
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 雨の中を、観光船に乗ります。


[No.4686] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 18 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/28(Thu) 06:51
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 18
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 湖畔の村は建設ブームです。


[No.4688] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 19 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/29(Fri) 06:37
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 ブレンナー峠を通って、メラーノへ 1

 さて、その翌日は、インスブルッグを発って、列車で南下し、ブレンナー峠を越えてイタリア領の「南チロル」へ行きます。

 まずぱ「ブレンナー峠越え」です。
 昔から、たくさんの北ヨーロパの人たちが「レモンの花咲く南の国」へ行きましたが、南へ行くには、南北ヨーロッパを分断している「峻険なヨーロッパ・アルプス」のどこかの峠を超えなければなりません。今だってそうです。

 グラン・サン・ベルナール峠 (2,473m)、ゴッタルド峠(2,106 m)、モン・スニ峠 (2,083m) 、シンプロン峠(2005m)―――と、どれも2000メートル以上あり、とてもじゃないけれど簡単には越えられません。とくに、グラン・サン・ベルナール峠を越すのは命がけでした。
 たくさんの遭難者の救助に活躍したのが救助犬でありました。救助犬は猛吹雪の中をも厭わず樽に詰めたブランデーや食料や気付け薬を首にぶら下げて遭難者へ送り届けていたのです。
 なお「お騒がせ人間」のナポレオン・ボナパルトご一行さまは、この峠で、ワイン21000本とたくさんの食料を調達して勘定を踏み倒しました。

 そういう峠の中で、比較的低いのが、ブレンナー峠でした。ブレンナー峠は、イタリア語ではブレンネロ峠 Passo del Brenneroですが、オーストリアとイタリアとの国境にある峠(1375m)です。この峠の道はインスブルックから南に伸びる、ものすごく深い谷に沿っています。
 ここも「分水嶺」ですが、スケールが大きい大分水嶺です。
  北は、Sillジル川〜Innイン川〜Donauドナウ川を経て「黒海」Black-Seaへ
  南は、Eisackイザルコ川〜Adigeアデイジ川を経て「Adria海(地中海)」へと流れていきます。
 私が小学校時代を過ごした兵庫県の生野町も、日本海と、瀬戸内海との分水嶺にありました。 
 とにかく、分水嶺には夢があります。
 古代ローマ軍団はここを通って北へ向かい、カルタゴのハンニバル将軍も現在のフランスから、象を先頭に立ててアルプスを越えた、ということになっていますが未だに定説ではないらしいのです。象さんも、いくら戦争用として訓練されていたにしても大変でしたね。ご苦労さんでした。

 列車は、谷底を走っています。
 更に、その下の方を、川が流れていで、辺りはむせ返るような若葉の季節です。
 今度は上を眺めますと、これまた、山並みが高くそびえています。

 そして、はるか、上の方に、ヨーロッパ随一の高さを誇るヨーロッパ橋“オイロパ・ブリュッケ”(高さ190m)イタリア語Europa Ponte が見えます。長い割には橋桁も道路も細いのです。高所恐怖症の方はお覚悟を。 
 それでも、この辺りで「バンジージャンプを楽しむ方」も大勢おられるそうです。
 写真は撮れませんでした。窓は開かないし、下り坂で結構スピードを出しているし。何より列車は谷底みたいなところを走っていますから。

 国境の「ブレンナー駅」では、しばらく停車します。機関車の付け替えもしなくてはなりません。オーストリアは交流15,000ボルト、イタリアは直流3,000ボルトですから。

 それと、近頃は「テロ警戒」もあり、停車中に、武装したオーストリアの武装警官が数人で廊下を通り抜けます。その後、イタリア側の武装警官が、ぞろぞろ廊下を歩きます。


[No.4689] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 19 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/29(Fri) 06:39
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 19
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 ブレンナー駅です。


[No.4726] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 19 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/08/03(Wed) 22:54
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 19
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>  ブレンナー駅です。

 あっしも、写しました。窓ガラスに、雨粒が付いていますが。


[No.4699] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 20 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/30(Sat) 06:36
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(続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 20
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  ブレンナー峠を通って、メラーノへ 2

 列車が、ブレンナー峠からイタリア領に入って30分くらいでボルツァーノへ着きます。ここは、大きな街で「ボルツァーノ自治県の県都」です。(ちなみにトレンティーノ・アルト・アディジェ州の州都は、「トレント」です。

 ここから30分ほど支線に乗りますと「メラーノ」へ着きます。「メラーノ」は、皇妃エリザベート(シシーさん)も愛した、ちょっとおしゃれで気取った町です。リラクゼーションと美容トリートメントを行う複合温泉施設もあります。40年前に比べて、やたら拡大し、かつ俗化していました。

 乗換駅で、ちょっと手間取り、お昼過ぎに、メラーノに着きました。
 といいますのは、ボルツァーノ駅で、駅員さんに「メラーノ行きは何番線からでるのですか」ときいたら「一番線」と教えてくれたのです。
 ところがスーツケースを引っ張りながら一番線へ行ってみても、それらしき列車もなく、待っているお客さんもいない。ところが、しばらくすると、ホームのはずれから、旅行者らしき人が大勢こっちへ向いて歩いてくるのですね。
 結局、予定の列車には乗れず、30分後の列車でメラーノへ行ったのです。なぜ、わからなかったかというと、ひとつには、外国では「一番線」といっても、そのホームを、1A 1B 1C のようにホームを3つに分けて使うことがあるということに気が付かなかったこと。お互いカタコト同志の英語では、忙しい駅員さんから詳しいことが聞き出せなかったことだと思います。「だから、言葉の出来ない人は一人で行ったら危険なのよ」というお声もあると思いますが、それは心配過剰です。
 年間来訪観光客数が2000万人を越す鎌倉市の警察署長さんのお話では「日本語がわからなくて迷子になって警察のお世話になった外人観光客はいない」とのことです。そうです、ナントカなります。

 メラーノでは、西のはずれの閑静な場所にある「ホテル・ウエストエンド」というのに泊まりました。お部屋のバルコニーからはお庭とその先を流れるパシリオ川がよく見えます。


[No.4700] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 20 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/30(Sat) 06:38
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 20
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ホテルのベランダです


[No.4702] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 21 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/31(Sun) 06:50
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 (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 21
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 ブレンナー峠を通って、メラーノへ 3

 「南チロル」って、どこの国?

 イタリア領チロルでは、駅の看板などの地名が「MERAN MERANO」「BRENNERO BRENNER」のように、「独・伊」「伊・独」の二ヶ国語で書いてあるのです。駅名だけでなく、メニュー や お店の看板に至るまで、必ず両語併記となっています。
 そして、イタリア領でありながら「ドイツ語を母国語としている」という人たちが7割ぐらいいるのです。ドイツ語を話す人が多数派なのです。
 これは、第一次世界大戦後に、中世以来ハプスブルク家のものだった「チロル伯領」にあたる地域をオーストリアとイタリアに分割しちゃったからなのですね。 当時のヨーロッパ列強のパワーゲームの果てです。しかも、真ん中はイタリア領ですから、オーストリア領は、インスブルクのある北チロルと、我々が、これから行く、リエンツのある東チロルが離れ離れになってしまった。
 当然、長期間にわたって「すったもんだ」がありまして、今は、イタリアのトレンティーノ=アルト・アディジェ特別自治州となっていて、イタリア領ながら、かなりの自治権が認められています。すなわち「ドイツ語とイタリア語を共に公用語とすること、ドイツ語教育を保障すること」などです。
 
 ホテルに荷物を置くと、街へ出かけることにしました。ところが、ここでまた、雨が降ってきました。結構な大降りです。今回の旅では、何度も雨に出会いましたが傘がほしいとおもったのは、今回がはじめてです。宿のオネエサンが二人それぞれに傘を貸してくれました。
 ところが、これが大きな傘なのです。男物の、しかも、ヨーロッパの大オトコ用の傘ですから、ずっしりと重いのです。でも、親切に貸してくださったので助かりましたが。
 すでに、2時を過ぎているのに、お昼が未だなのです。パシリオ川にそって旧市街の方に歩きはじめたのですが、ホテルの名前が「WEST END」とありますように、西のはずれなので、なかなかレストランが見つかりません。
 やっと、一軒見つけたお店は、イタメシ屋さん。すでに、午後三時に近いので、お客さんはいません。ここで、モンジロウ氏は、スパゲッティーを、マーチャンは「ブルスケッタ」とビールを注文しました。私は、本来「ブルスケッタ」というものはビールの「お通し」みたいな存在だと思っていたのですが、アナタ、これが、お皿からはみ出すほどの大きさ。そして、これがまた美味しいのです。
 写真ですかぁ。マーチャンはいやしいので、お料理がテーブルの上に置かれるやいなや、直ぐ食べはじめるのです。「あっ。この珍しいお料理、写真にとって置けばよかった」と思ったときは後の祭り。悲しいかな、お皿の上には、ナイフとフォークしか残っていません。

 モンちゃんのスパゲッティーもなかなか美味でした。
 二人は「満腹、満足」とお腹を撫でながら旧市街へと向かったのでした。


[No.4703] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 21 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/07/31(Sun) 06:52
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Re:  (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 21
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 川沿いの遊歩道です。


[No.4727] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 21 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/08/03(Wed) 23:04
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Re:  (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 21
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>  川沿いの遊歩道です。

パッシリオ遊歩道で。ホテルの傘を持っている。この時は、止んでいたと見える。


[No.4715] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 22 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/08/02(Tue) 05:18
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(続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 22
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 ブレンナー峠を通って、メラーノへ 4

 お腹もいっぱいになったし、雨も小ぶりになったので、旧市街へ行ってみました。
 
 ところで、モンジロウ氏は、絵葉書が大好き。ここでも、せっせと買っていました。しかし、なにか書いて日本に送りたくても、肝心の切手を売っているところがわからないのです。
 同じ、ヨーロッパでも他の街では「切手」は「絵はがき屋さん」「タバコ屋さん」「ホテルのフロント」と場所は違いますが、どこかで買うことができました。
 駅の近くの、絵はがき屋のご主人は「そりゃ、郵便局へいけば、絵葉書は出せますよ」というのです。そして郵便局の場所も教えてくれたのです。

 しかし、言われたとおりに歩いていても、なかなか着きません。心配で、何度も街の方に聞きました。そのたびに「ええ、その方向で間違いないですよ」と言われるのに、なかなか着かなかったのです。40−50分も歩いたところ、やっと湯治センターが見えてきました。そのもっと先に「郵便局(本局のようでした)」が見えてきたときには「ホッ」としました。
結局、街の西北の端からも南東の端まで、街の対角線上を歩いたことになります。

 さて、モンジロウ氏、なかに入って「切手売り場はどこですか」と聞きますと「切手なんか売っていませんよ」とのつれないお返事。「私は、日本へ、この絵葉書を送りたいのです。切手が買えなければ、送ることができないじゃないですか」と怒って言います。「ああ、日本へは、送ってあげますよ。宛先や、文面を書いて持っていらっしゃれば、こちらで送りますから」とのこと。
 日本でも、小包などを送るときに貼ってくれる「郵便証紙」のようなものを貼って出してくれるのでしょうね。折角の絵葉書に、そんな素っ気ないものを貼られたんじゃ可哀そうです。モンジロウ氏の気持ち、よくわかります。

 ちなみに、日本へ絵葉書を出した場合ですが、私が出したものは
  ドイツからですと、 0.8ユーロ。4日後に届いた
  オーストリアからは 0.9ユーロ。5日後に届いた
  イタリアからは   2.1ユーロ。8日後に到着
 という模様です。
 EUは「規則、指令、決定事項」が多くて、加盟国の自由裁量の余地が少ない、と嘆いておられた方もありましたが、郵便に関しては自由裁量のようですね。

 帰路は、川沿いの散歩道をゆっくりと見物しながら歩きました。いいお散歩道でした。
 写真は「ローカル線の車輌です。


[No.4716] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 22 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/08/02(Tue) 05:19
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 22
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「郵便局橋の装飾」です。


[No.4718] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 22 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/08/02(Tue) 12:32
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   マーチャン、みなさん、こんにちは。

これは単頭のワシ、つまりメラーノ市(人口40000人弱)の紋章だね。ハプスブルク家のは、ほとんどが双頭で、羽が黒い。これは単頭、しかも赤で珍しいね。また、王家のは、ワシのほかに、飾り物が沢山ついていて賑やかだが、これはワシだけで、実にシンプルだね。

 面白いのは権威づけのためか、双頭のワシだけでは飽き足らず、さらに真ん中に獅子を配したり、その獅子の頭にそれぞれ王冠をかぶせてみたり、黒ワシの太い二本の脚に、それぞれ、王杖や宝剣を持たせてみたり。デザイナーも、いろいろ苦労してるみたい。

 ま、あんまり似てるとまた、極西の某国から「酷似している」とかいって、裁判を起こされたりしても困るし。(^_-)-☆


[No.4723] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 23 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/08/03(Wed) 05:55
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(続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 23
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 ボルツァーノとその周辺 1

 この日は、朝からいいお天気。しかも、雨上がりで緑が美しい。
 こういう日にこそ、ドロミテ見物へ行こうと、メラーノを朝出発して、ボルツァーノに行きました。はい。列車で30分で着きます。(街のお話、ホテルのお話は、後ほどしますね)

 タクシーで荷物をホテルにあずけて、早速、「レノン・ロープウエイ」の駅に向かいます。
 また、道に迷うかなーーーとおもったのですが、今度は、えらくモダンな丸い駅舎がすぐ見つかりました。
 ロープウェイは、今風の車体で、ぐんぐん高度を上げて、15分くらいで海抜1220mのソプラボルツァーノ駅(上ボルツァーノ駅)に着きます。 ボルツァーノの市内は盆地なのでけっこう暑いのですが、ここは、爽やかな風が吹いていて気持ちがいいのです。

 いゃあ、ロープウェイからの見晴らしのダイナミックなこと。まず、眼下にボルツァーノの街全体の鳥瞰図を見せてくれ、さらに、上の方には、ドロミテの山々を次々と見せてくれるのです。なかでも、迫力があるのは、主峰マルモラーダ(3342m)とテーブルマウンテン様の、Scillar山 (2564m) です。
 夢中で眺めているうちに15分くらいでソプラボルツァーノ駅に着いてしまいました

 ソプラボルツァーノ駅は、レノン鉄道の出発点でもあるのです。
 普通は、街から、まず登山鉄道で、途中まで登り、そこからロープウエイで更に登るというのが定石ですが、ここでは逆なのです。

 ところで、この「ドロミテ山塊」ですが、ヨーロッパ・アルプスの東の端の部分にあります。
 主峰が、3342m ですから、スイスアルプスに比べると、そんなに高くはない。しかし、
地質学的に見て、ドロマイト(苦灰石)という鉱物をたくさん含んでいるので、独特の奇岩怪石、絶壁などの特徴があって、周りの森林、牧場とあわせた風景が魅力的なので、たくさんの観光客に人気があります。従来あまり開発されていなかったので、神秘的な湖なんかも散在していて、
「秘境」という雰囲気だったのですが、お読みいただいているように、大きな街から、公共の交通機関で、簡単にアクセスできるようになりましたので、どんどん俗化しつつあります。
 (ユネスコの世界遺産です)
 なお、名前の由来ですが、18世紀フランスの地質学者デオダ・ドゥ・ドロミューさんにちなんで名づけられたものだそうです。


[No.4724] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 23 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/08/03(Wed) 06:03
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 23
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 ロープウエイからの眺めをお楽しみくだい。


[No.4728] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 23 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/08/03(Wed) 23:12
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 23
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>  ボルツァーノとその周辺 1

海抜1220メートルの、「オーバーボーツェン(ソ−プラボルツァーノ)駅」です。


[No.4730] (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 24 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/08/04(Thu) 06:22
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(続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 24
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 ボルツァーノとその周辺 2

 というわけで、さっそく、レノン鉄道に乗りました。ド田舎のローカル列車をアタマに描いていたのに、メーターゲージの列車ではあるものの、モダンな切符販売機もあり近代的な駅舎でしたした。天気が良いせいか、この日は混んでいました。モンジロウ氏は座れなかったようです。
 ヨーロッパというところは「女性」は大切にされます。すぐに席をかわってくれたり、荷物を持ってくれたり親切にしてもらえます。バーサンも例外ではありません。しかし、オトコは何歳になっても、大切にしてもらえない。本人がヨタヨタしていても手を貸してもらえませんし、また、本人も借りたがらないーーーそういう社会なのですね。

 ここから見る景色は、ロープウェイからみるようなダイナミックなものではありませんが、森林の合間に小さな湖があったりして、楽しい風景でした。

 15−20分で、コッラルボに到着。トナカイ君が歓迎してくれました。
 駅舎はオトギチックです。

 「秘境」と思っていたら、とんでもない。ハイカラな商店街、小綺麗な住宅もあり、モダンな街です。そして、どこからも、ドロミテの山々が見下ろせる素晴らしい街です。
 おまけに.立派な「ツーリスト・インフォーメーション・オフイス」まであります。
 コッラルボ駅で降りた皆さんの後をついて行ったのですが、気持ちのいいお天気と素晴らしい眺めに、調子に乗って坂を下っているうちに、また絵葉書を買ったり、郵便局を探したりしているうちに、ご一行さまに先に行かれてしまいました。

 調べてみますと、みなさんが行ったトレッキングコースの目的地までは、あと「1時間と10分」マーチャンのコンパスでは、現地の人の倍は見ておかないといけないので2時間以上かかります。
 エイティーズ・コンビは、一昨日も昨日も2万歩以上歩いています。さすが少しお疲れ。しかし、下ってきた急坂道をもう一度駅まで引き返すのも、これまたシンドイのです。
 結局、「ツーリスト・インフォーメーション・オフイス」のオネエサンにお願いして、タクシーを呼んでいただいたのです。(秘境じゃなくてよかったです。秘境ではタクシーは呼べません)。
 
 10分ほどして、大きなタクシーが来て、駅まで送ってくれました。800円でした。
 そして、また、レノン鉄道に乗って、ソプラボルツァーノ駅に戻りました。
 帰路は、そんなに混んでいなかったので、のんびり車窓からの眺めを楽しみました。

 駅の隣の茶店で、遅いお昼をいただきました。山並みをみながら爽やかな風に吹かれて飲むビールの美味しかったこと。


[No.4731] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 24 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/08/04(Thu) 06:25
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 24
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 下車した駅では、トナカイさんがお出迎え。
 ドロミテの山々を見ながら、ランチをいただきました。


[No.4732] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/08/04(Thu) 10:25
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16
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>  SLとアーヘン湖 1

>  朝食後、インスブルック中央駅へ。
>  その日は、ここから特急ならば20分で着く「イエンバッハ」へ行きました。
>  そうです。この駅は、Achenseebarnという「SL」の始発駅でもあるのです。

 写真の左上をご覧ください。これは、アッヘンゼー鉄道のイェンバッハ駅にあった、PR用の標語です。

「お蔭様で125年。まだまだ(入れ歯など使わず)何とか自分の歯でやっています。1889〜2014」

 この看板を作ったのが、2014年なので、『125年』になっています。


[No.4733] Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/08/04(Thu) 10:41
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Re: (続)チロル・ドロミテ、ローカル線の旅 16
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>  SLとアーヘン湖 1
>
>  朝食後、インスブルック中央駅へ。
>  その日は、ここから特急ならば20分で着く「イエンバッハ」へ行きました。
>  そうです。この駅は、Achenseebarnという「SL」の始発駅でもあるのです。

 こころ躍らせながら、アッヘンゼーバーンの客車に、乗り込むマーチャンです。