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[No.114] 禁じられた遊び 投稿者:男爵  投稿日:2013/09/09(Mon) 05:33
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1940年、フランス郊外。
ドイツ軍の爆撃から避難するパリ市民の行列。
5歳の少女ポーレットは、逃げた愛犬を追いかけ
そこにドイツ軍の戦闘機の機銃掃射、少女は助かるが両親は撃たれ命を落とす。

死んだ愛犬を抱き、ひとりさまよう少女は
郊外に住むミッシェルという11歳の少年と出会う。
彼女はミッシェルの家でしばらく田舎暮しをする。

ミッシェルから「死んだものはお墓を作るんだよ」と教えられた少女は
人の来ない水車小屋に愛犬を埋葬し、祈りをささげる。

愛犬がひとりぼっちでかわいそうだと思った彼女は
もっとたくさんのお墓を作ってやりたいと考え
ミッシェルはその願いを聞いて、モグラやネズミなど、様々な動物の死体を集めて、次々に墓を作っていった。

二人の墓を作る遊びはエスカレートし、十字架を盗んで自分たちの墓に使おうと思い立つ。

ラストシーンで「ミッシェル」という呼び声が耳に残ります。


映画の撮影にお金を使いすぎてしまい
サウンドトラックにはオーケストラで演奏するお金が無くなってしまい
ナルシソ・イエペスのギターのみの演奏になったそうです。
  第三の男のチター演奏の成功を手本にしたのかと思ったのだけど。


[No.125] Re: 禁じられた遊び 投稿者:  投稿日:2013/09/09(Mon) 13:39
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何度も見た映画のひとつです。この作品でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞と
アカデミー外国語映画賞を受賞したルネ・クレマン監督ですが、その前にナチ
スに対する鉄道労働者のレジスタンスを描いた「鉄路の闘い」(45)で翌年第1回
カンヌ国際映画祭でグランプリと監督賞を受賞。モノクロの実に見応えのある
作品でした。「禁じられた遊び」から8年後、仏伊合作アラン・ドロン主演の
「太陽がいっぱい」(60)が大ヒット、バックミュージックも大流行しましたね。昴


[No.127] Re: 禁じられた遊び 投稿者:男爵  投稿日:2013/09/09(Mon) 15:11
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昴さん ありがとうございます

> 何度も見た映画のひとつです。この作品でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞と
> アカデミー外国語映画賞を受賞したルネ・クレマン監督ですが、その前にナチ
> スに対する鉄道労働者のレジスタンスを描いた「鉄路の闘い」(45)で翌年第1回
> カンヌ国際映画祭でグランプリと監督賞を受賞。モノクロの実に見応えのある
> 作品でした。

>「禁じられた遊び」から8年後、仏伊合作アラン・ドロン主演の
> 「太陽がいっぱい」(60)が大ヒット、バックミュージックも大流行しましたね。

「太陽がいっぱい」
貧しい青年は復讐をする。

他人のサインが簡単にできるなんて
そう思って映画を見ました。

野心は成功し、金も女も手にしたと思いきや
つかのまの悪事はほろびる。

ラストに神とか正義とかモラルを感じました。
西洋の倫理観
それは「地下室のメロディー」にも。


[No.154] Re: 禁じられた遊び 投稿者:マサちゃん  投稿日:2013/09/11(Wed) 07:14
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男爵さん  おはようございます

 もの悲しいテーマ音楽がまたいいですね。
映画内容もいいけれど、このメロディがまたなかなかのものです。


[No.157] シベールの日曜日 投稿者:男爵  投稿日:2013/09/11(Wed) 09:24
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昴さん、マサちゃん、みなさん

「シベールの日曜日」

元空軍のパイロット(主人公)は、第一次インドシナ戦争でのトラウマが原因で記憶喪失になり
優しい看護婦と同棲していたが
ある日ひとりの少女に出会う。彼女は孤児であった。

寄宿学校に入れられていたその少女と
日曜日ごとに彼は会うようになる。

自分が誰だか、戦争に行ったことすら
わからない彼は、しかし、その少女と会っているときだけ童心にかえり
幸せである。

この映画の最初の場面で
主人公のパイロットはインドシナで地上を逃げまどい追い詰められ恐怖にかられた
少女のおびえた顔を見る。

それがトラウマの原因であることを映画は暗示するのだが
それは
「禁じられた遊び」において、十字マークの飛行機(ドイツ軍の飛行機)で
少女の両親が撃たれ少女が孤児になる場面と対照的である。

つまり
「シベールの日曜日」は「禁じられた遊び」を意識して製作された映画であろう。

この映画でも
主人公の男は少女を喜ばせようと、彼女にプレゼントするため
高い教会の塔の上にあがる。(ミッシェルも少女のために教会の十字架を盗む)

少女のクリスマスプレゼントはツリーにぶらさげた小箱だった。
その小箱を開けると、紙が一枚、その紙には「シベール」という名前が書いてあった

少女はお金もかけず、大切なものをプレゼントした。
これを見て、こういうプレゼントもありなんだと思いました。