[No.428]
Re: 泥かぶら
投稿者:男爵
投稿日:2013/09/29(Sun) 13:19
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夏子さん
> 私が初めて見た舞台は、新制作座の「泥かぶら」だったと思います。
> 多分、中学時代に、学校の体育館で見ました。
> 礼儀知らずの田舎の中学生たちは、舞台の始まる挨拶があっても騒いでいて、
> その劇団のおじさんに、舞台上から手厳しく叱られ、お説教をされました(^^;
> もう一つの記憶は、舞台装置、ことに照明が美しかったことに感動しました。
> 劇団は、当時、全国各地の学校などを回っていたようですから、こちらにも、
> ご覧になった方がおありではないでしょうか?
私も見ました。
中学生のとき町の劇場で。
そこは映画を上映するが、杉村春子の劇も見られたのです。 宝塚さえも。
真山美保(1922−2006)の演劇でした。
彼女は真山青果の長女です。
昭和26年新制作座を創立。翌年「泥かぶら」を発表し、全国を巡演。
「泥かぶら」は原作がジョルジュ・サンドの「愛の妖精」で
それを日本の時代物に直したようです。
貧しいから汚れた着物しか着られず
「泥かぶら」とはやしたてられた泥んこの醜い娘が
おじいさんの忠告を聞いて
人に親切にして笑顔をたやさないでいるうちに(いろいろなできごとのあと)
あるとき人からきれいな娘だと言われ
そのとき自分の美しくなったことに気がつくのです。
当時は見ていて
これは劇だから(ドラマだから)と
思っていましたが
だんだん人生経験をつむと
笑顔の人と、いつもあいそのないこわい顔をした人とでは
やさしい笑顔の人のほうが、大勢の人が寄ってくるので
自然に人から好意を受けたり、良い情報が集まるなど
笑顔の人には福が来る(笑うかどには福きたる)ということになる
ということが実感できるようになりました。
私の尊敬する仏教学者ひろさちやも書いていましたが
いつもコワイ顔をしていると人から言われたそうです。
でも、これは(地声でなくて)地顔なんですと思っていたが
なるべく笑顔になるよう努力していたら
だんだん笑顔もいつもできるようになり、人からも声をかけられるようになったとか。
カウンセラーにしても
こわい顔をしたカウンセラーよりは
やさしい笑顔の人のほうが多くの人が相談に集まるでしょう。
病院の受付でも
こわい顔の女の人だと(診察券や保険証を忘れて叱られそう)なんとなく気が重い
やさしい女の人の病院につい行ってしまうのではないでしょうか。
患者がたくさん来れば経営もよくなり、給料もよくなる。また顔もほころぶ。
> 「泥かぶら」は、息の長い演劇で、今でも演じられているようです。機会があったら、
> もう一度見てみたいものです。
機会があればどうぞ。