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[No.610] ラストエンペラー 投稿者:  投稿日:2013/10/17(Thu) 11:54
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今朝のNHKラジオ"今日は何の日"で「愛新覚羅溥儀死去61歳(1967)」と言っていたので思い出しました。
87年に伊・英・中国で制作した映画、2時間半以上もの大長編で、世界初の紫禁城ロケでも話題になりました。
溥儀の最期は植物園の園長とか聞いたことがありますが、時代に翻弄されて行く彼の姿を演じたジョン・ローン
の演技は見事でした。そして音楽は坂本龍一でした。昴


[No.612] Re: ラストエンペラー 投稿者:男爵  投稿日:2013/10/17(Thu) 13:04
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昴さん

> 87年に伊・英・中国で制作した映画、2時間半以上もの大長編で、世界初の紫禁城ロケでも話題になりました。
> 溥儀の最期は植物園の園長とか聞いたことがありますが、時代に翻弄されて行く彼の姿を演じたジョン・ローン
> の演技は見事でした。そして音楽は坂本龍一でした。

拘束されてからトイレ掃除をさせられて、紫禁城時代の部下が気の毒に思い代わりを名乗り出たら
ことわって自分でトイレ掃除をしていましたね。

音楽家坂本龍一は甘粕正彦役で出ていました。

ここでは関係はないが
甘粕正彦は、憲兵大尉時代に甘粕事件を起こした
つまり無政府主義者大杉栄ら(子どもも含む)を殺害したことになっているが
これは上官たちのやったことを代わりに甘粕がしたことになっている
とある本で読んだことがあります。  真相はわかりませんが。

甘粕正彦は、満州映画協会理事長を務めました。コミック「龍」にくわしい。


[No.618] Re: ラストエンペラー 投稿者:DeBugman  投稿日:2013/10/18(Fri) 19:12
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> 今朝のNHKラジオ"今日は何の日"で「愛新覚羅溥儀死去61歳(1967)」と言っていたので思い出しました。

当映画の後半に溥儀、溥傑(皇帝の弟)、夫人らが一堂に会しているシーンがあります。四半世紀も前に観た映画ですから会話の内容は覚えていませんが、身重の女性のイメージが記憶にあります。彼女は溥傑夫人で、日本の華族の出、お腹の子は愛新覚羅慧生だと思います。であれば、「天城山心中」の当人です。

大作の劇場公開版の多くはカットされているようです。当映画にもノーカット(DVD)版があるようで、もう一度観ようと思っています。


[No.619] 成吉思汗の秘密 投稿者:男爵  投稿日:2013/10/19(Sat) 05:59
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> > 今朝のNHKラジオ"今日は何の日"で「愛新覚羅溥儀死去61歳(1967)」と言っていたので思い出しました。
>
> 当映画の後半に溥儀、溥傑(皇帝の弟)、夫人らが一堂に会しているシーンがあります。四半世紀も前に観た映画ですから会話の内容は覚えていませんが、身重の女性のイメージが記憶にあります。彼女は溥傑夫人で、日本の華族の出、お腹の子は愛新覚羅慧生だと思います。であれば、「天城山心中」の当人です。

愛新覚羅溥傑の妻の浩は明治天皇の従妹の孫に当たります。
仲の良かった二人には娘の慧生と嫮生が生まれました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E6%96%B0%E8%A6%9A%E7%BE%85%E6%BA%A5%E5%82%91

「天城山心中」がきっかけで
高木彬光は「成吉思汗の秘密」を書いたのです。

昭和32年(1957年)12月、天城山心中事件が世間を騒がせた。
最後の満州皇帝愛新覚羅溥儀(ふぎ)の弟溥傑(ふけつ)は日本人女性と結婚。
戦争で夫妻は一時別居したが(夫は中国、妻は日本)、最後は北京で死ぬまで一緒に
暮らしたという。

彼らには娘が二人いた。この娘たちは自分の意志で母親の実家の日本で暮らした。
長女慧生(えいせい)はしかし、学習院大学に在学中に八戸出身の青年と天城山で心中するのだ。

この事件をひとつのきっかけとして高木彬光はジンギスカンの秘密を書く。
彼の説によると、ジンギスカンは義経であり、その子孫は満州皇帝につながり溥傑
の娘の慧生がそれである。

一方、平泉をひそかに逃れた義経が八戸で土地の豪族の娘との間に鶴姫という
女の子をもうける。

義経は大陸への旅に向かうので母娘が八戸に残される。
義経の娘鶴姫はやがて大きくなり、その美貌と気品に魂をうばわれた男が現れた。
それは八戸の豪族阿部七郎という若者だった。
が阿部家と鶴姫の家とは代々中が悪く二人は恋仲になるが結ばれない運命だった。
二人は八戸を離れて父義経を追うかの北上し、夏泊(なつどまり)半島のまできたのだが、追っ手が迫ってきた。
二人はここで心中し、あたりは今も椿山といって、全山椿でおおわれている。
白い椿がないのは、姫の血で赤く染まった椿の名残であると言われている。

ここには毎年冬になると、シベリアから白鳥がやってくる。
伝説によると、父義経の霊魂が白鳥になり、かわいそうな娘の魂をなぐさめる
ために訪ねて来るのだということである。

高木彬光によれば、義経の娘鶴姫と若者阿部七郎との悲恋伝説がもとになって
八戸で結ばれなかった二人は、昭和の日本に、溥傑(ふけつ)の娘と八戸の青年と
なって生まれ変わり心中事件を起こしたのだ。
これが高木彬光の恋の輪廻説。