[No.625]
第17作「寅次郎夕焼け小焼け」
投稿者:男爵
投稿日:2013/10/19(Sat) 11:23
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男はつらいよ 第17作 「寅次郎夕焼け小焼け」 1976年
上野の飲み屋で、みすぼらしい老人と出会った寅さんは
その老人が財布を忘れてきて飲み代が払えず困っていたのを
立て替えてあげる。
そして、気の毒に思いとらやに連れて来てしまう。
とらやで朝起きた老人は、なにを勘違いしたのか旅館に泊まったと思う。
その老人は、日本画の大家・池ノ内青観(宇野重吉)だった。世話になったお礼として青観が描いた絵をめぐり、とらやでは大騒動が巻き起こり、寅さんは旅に出ることに。
ところが兵庫県龍野で、寅さんは青観と再会、市長の接待を受け、芸者ぼたん(太地喜和子)と意気投合。
貸した金を返してもらえず困っているぼたんが可愛そうで
寅さんは、また青観に何か描いてくれと頼むと断られる。
(あとで青観が描いてくれた絵は売れば数百万円もするものだった。
ぼたんは決してそれを売らずに宝物にするという)
青観のかつての恋人・志乃役で、岡田嘉子が久しぶりに日本映画に復帰した。
彼女は若いときの過ちで(意地の張り合い?)、青観と一緒になれなかったことを後悔して告白するのだが
これは岡田嘉子の樺太国境越えの事件で、同行の恋人を死なせたことを後悔しているように私には受け取れた。
この映画で自分の思いを述べたかのように岡田嘉子は日本を去ってしまった。
マドンナ 太地喜和子
ゲスト 宇野重吉、岡田嘉子
ロケ地 兵庫県龍野
http://www.tora-san.jp/toranomaki/movie17/