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[No.2574] シンドラーのエレベーター 投稿者:えー  投稿日:2006/06/11(Sun) 13:12
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すでにン35斉さんはじめ技術にとてもお詳しい方々の検証が
語られていますが私は技術のことはわかりませんので

シンドラー社のエレベーターの事故は事故として
何故にシンドラー社のエレベーターを買ったのかを考えて
みたいと思います。

日本のエレベーターは
1位 三菱
2位 日立
3位 東芝
4位 ナショナルオーチス

ちなみに世界ではオーチスが1位 シンドラー社が2位だそうです


シンドラー社はシェアー 1%だそうですから順位はどうなんでしょうか
私は建築関係の営業をながいことしてきました。
建築の場合 仕様書というものがあり各種機器 材料のメーカーリストと
いうものがあります。
エレベーターでは大抵の場合上記の 三菱 日立 東芝 が書いてあり
オーチスは書いてない場合もあります。
シンドラー社の文字は見たことがありません。
ただし欄外に 同等いじょうのものは認める という文字もよくあります。
シンドラー社は同等以上と認められたのでしょう


昨夜も名古屋の設計事務所の社長と一緒でしたが今までシンドラー社の
営業が会社へきたことはない
と言っていました。

そして日本での納入先が殆ど役所(官公庁及び第三セクターなど)ばかり
というのは何故でしょうか?
ラジオでは同社は安いからだと言っていました
安くていいものなら民間のほうがもっと買うはずです。
役所は値段は高くても実績とか談合とか天下りとかいろいろと障壁があるものです

それともシンドラー社は役所からのOBをたくさん入れているのでしょうか?
きっと入れているでしょう
それと外国からの政治的圧力があったのでしょうか?
政治家の役割は?

などなど技術以外にも大変興味のあるところです
どなたか教えてください。

                           えー


[No.2577] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:35斉  投稿日:2006/06/11(Sun) 17:29
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えーさん 今日は

大変良いところに目を付けられましたね。慧眼感服!
技術屋は重箱の隅をつついて、残った米粒を験し眇めつですが、
事故の入ってた重箱(環境)を捕らえて、問題の本質に迫るのは流石!

この業界やシンドラー社の事はネットサイト以上のことは解りませんが、
事情はそんなに魑魅魍魎の世界では無さそうですから、想像力逞しく、
「シンドラー物語」の一席、如何でしょうか?

世界第二位のエレベータ製造保守会社、日本では納入先が公共事業体に集中、
日本全体では1998年以降急増、でも1%シェアー、事故件数/納入台数、
事故率:85件/7000台で異常。  何んでや?

1:地方分権で地方自治体の予算が益々苦しくなった。
2:箱物に付きものの業界談合網で値下げは、不可能状態。何とかならんか?
3:そこに世界第二位、92年にはISO9001も取ったシンドラー社の売り込み。
4:格安しかも保守もやってくれれば、他社に部品売りを嫌う日本メーカーの、
   虐めにも耐えうる。しかも00年には三菱と業務提携してるじゃないか。
5:こうなると、もう役人様の望む所、「競争入札」で業者選択の瑕疵をパス。
6:「安かろう悪かろう」「責任転嫁」「手間省き」・・・楽して褒められ責任なし。
7:事故が起っても、役所は選択責任なし、起きたら欠陥商品じゃ!・・石原都知事

かくしてシンドラ―事件の背景に「業界談合」「新期参入いじめ」、
「価格のみの競争入札制度」「役人の選択瑕疵逃れ」「仕様書の国際ギャップ」・・
などがあるのではないでしょうか?

注:「仕様書の国際ギャップ」は35斉の勝手な想像です。
此れは事故後シンドラー社の対応が大変横柄に聴こえてきましたので気がかり。

西欧と付き合ったことのある輸入業者が何時も泣かされる問題で、
彼等は仕様書や契約書に書かれていない事には一切の責任を持ちません。
一方吾が軍は、保守や寿命など微妙な問題となると契約書や仕様書なんかより、
前例や習慣、酷いのになると、阿吽の呼吸が重要になります。
奴等と付き合うには、どんな契約かも検討しておく必要があります。

                 誇大妄想推測推計亡者35斉


[No.2578] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:えー  投稿日:2006/06/11(Sun) 18:32
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35斉さん

早速に素晴らしい検証 推理をしていただき感謝感激です。
おそらくこれほどの推察はなかなか出来るものではありません

そうするてーと
お役所への議員先生の圧力はあまり考えなくてもいいということですね
シンドラー社はなかなかうまい作戦を考えたものですね
これで事故がなければ大万歳だったのでしょうが

国内メーカーのほくそえみが見えるようです

ただ今日のテレビでは業界のメンテ問題もかなり突っ込んだ取材が
入っているようでこれから問題はまだまだ出てきそうですね
この際膿がどっと出ていい方向へ改善されるといいのですが

国内メーカーでは今まで死亡事故はなかったのでしょうか?

私は以前国内某メーカーの支社長と一緒にゴルフに行って同室に
泊まったのですが
そのとき支社長は1年365日24時間携帯電話を手放したことはないと
言っていました
もちろんゴルフの途中も
支社長には大事なお客様 重大事故についてはすぐ電話が入るように
なっているからと言っていました。

                        えー


[No.2579] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:35斉  投稿日:2006/06/11(Sun) 19:38
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えーさん 今晩は

最大級の賛辞、穴に入って読み返しています。 其れにして有難う御座います。

> 支社長には大事なお客様 重大事故についてはすぐ電話が入るように
> なっているからと言っていました。
                  
立派な支社長様ですね。こうでなくちゃ―!毛唐と違うのは此処です。
枕元に短刀ならぬ「携帯電話」一旦緩急あれば、コズクリ止めても駆けつける、
此れが企業武士です。

昔岩崎彌太郎の作られた会社の一つ(今シンドラーとも業務提携をしています)の、
トップが言いました。
「お客様で事故が起ったら何はともあれ、す飛んでいけ!」
「行った者が事故現場から社内に指示を出せ!此れを拒む事は社長と言えども拒むな」
「最大の営業はここにある」

事故が起ると社内は萎縮し、お客に行くのは勇気が要ります。ところが、
事故で行った営業のペイペイが、電話口で自社の設計部長に啖呵を切っているのを見ると、
もうお客様は安心してくれます。「その会社への信頼性」はアップアップ!!

そんなことを思い出しました。

                       35斉     


[No.2582] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:えー  投稿日:2006/06/11(Sun) 20:37
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35斉さん

こんばんは

> 昔岩崎彌太郎の作られた会社の一つ(今シンドラーとも業務提携をしています)の、
> トップが言いました。
> 「お客様で事故が起ったら何はともあれ、す飛んでいけ!」
> 「行った者が事故現場から社内に指示を出せ!此れを拒む事は社長と言えども拒むな」
> 「最大の営業はここにある」
 
さすがMさんですね
クレームはあってはいけませんが最大のチャンスでもありますね
私はもっぱら謝り役でしたが

私は随分肝を冷やすようなクレームや事故に会いました。
よくぞ生きながらえたものだと自分ながら感心しております。

山手線の信号が一時ストップしたこともあります。
もちろん電車はすべて止まります。

みなさんにもご迷惑をおかけしましたね
ここでお詫びいたします  ハイ

                      えー

                       


[No.2583] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:千葉の小猿  投稿日:2006/06/12(Mon) 10:28
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35斉さん 重箱の隅をのぞく技術者(私)は別の見方をしています。

> 西欧と付き合ったことのある輸入業者が何時も泣かされる問題で、
> 彼等は仕様書や契約書に書かれていない事には一切の責任を持ちません。
> 一方吾が軍は、保守や寿命など微妙な問題となると契約書や仕様書なんかより、
> 前例や習慣、酷いのになると、阿吽の呼吸が重要になります。
> 奴等と付き合うには、どんな契約かも検討しておく必要があります。

私の見方は技術評価の意見を聞かないで購入を決定するところに問題があります。エレベーターの定期検査に官庁の介入が無い時期ですから数十年前のことです。5トンの貨物用エレベーターで異常動作が起きました。メーカーからシーケンス図を渡されていましたから徹底的に調べると考えられないような異常操作をするとその現象がおきます。メーカーには連絡しました。10年位後に新規購入の話が出ましたので複数のメーカーにシーケンス図の提示を求めましたが提示しないところがありました。購買部門に「提示しないのなら買うな」とがんばりおしとうしました。くだんのメーカーは改造していました。この積み重ねが重要です。安全にかかわるコストは払うべきです。役所は事務屋と政治万能で技術力はないと見ています。西欧も購買側の技術力が問題と思っています。
ちなみにその当時私は工場設備のシーケンス図作成や保守が主任務でした。国内にもエレベーターではありませんが技術的に突っ込むと「某教授とか権威者が言ったから正しい」と取り合わないところがありましたがこんなところは購買に圧力をかけ排除させました。
千葉の小猿


[No.2584] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:35斉  投稿日:2006/06/12(Mon) 15:36
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千葉の小菊さん 今日は

> 35斉さん 重箱の隅をのぞく技術者(私)は別の見方をしています。

なんだか言い回しが下手で、技術屋様を小物扱いした表現でごめんなさい!
品質確保に対する技術屋の重要な役割を、実例で示して頂き有難う御座います。
もう約30年前になりますが、TQCやISO華やかなりし頃(今もでしょうか?)、
製品の品質は作りこめ!と教わりました。

製品企画、開発・設計、調達、製造、検査、流通、保守・サービスと、
製品誕生から寿命に至る全てのステージで、品質を作りこめ!と、
先生方にやられました。最後は経営まで品質の俎板に載せられ社長が、
皆の前でTQCの大先生にやり込められるのを小気味良く眺めたものです。

> 私の見方は技術評価の意見を聞かないで購入を決定するところに問題があります。
・・・合わないところがありましたがこんなところは購買に圧力をかけ排除させました。

調達部門の方がよく理解同意してくれましたね。矢張り小菊さんの日頃の実力に、
よって納得されたのでしょう。
同一企業内では、「外部調達費削減」と「品質コスト確保」の凌ぎあいは、
有ってあたる前で、無ければそんな会社はとっくにご退場でしょう。

難しいですね!誰でも解る演算式に乗っかった安全問題であれば、
すんなり決まるのでしょうが、判断しにくくやるとすれば莫大な費用が、
要るとなると、ペイペイ同士では収まりつきません。此処まで来ると、
経営リスクで社長の金玉(失礼、人格でしょうか?)次第です。

たとえばPL法というとんでもない法律があります。そこでの安全性とは、
どんな使い方をし様と、事故を起こした場合、事故の立証をせずとも、
製造物責任がメーカに有りとなっています。たとえば、
電車発車間際飛び乗りで挟まれて怪我した場合。案内する駅員、ドアメーカ、
運行電鉄・・・・・・・・の責任となると、
ドアーは超スローで動かすか、飛び込みスカンピンをドアごとにつけた、
監視カメラでキャッチドア閉めを遅らせるとか、また運行会社は時間表なんて
関係なし乗りたい奴の気が済むまで発車待ち・・・・

此処まで行かずとも「安全性のランク」「セフティ―ファクタの取り方」、
「寿命の設定」「保守部位のランク」など何処に置くかとか、絶対安全との、
トレードオフは難しく企業秘密になっている部分が多いのではないでしょうか?

閑話休題:コストダウンで調達費は半値八掛け五割引計算
毎年半期ごとにトップの前で行う経営企画会議で、資材担当が意気揚揚と、
上半期X%の調達費削減達成と発表、トップも満足げにお褒めの言葉。
でも毎期々々そんなに削減していると、価格が0円のものも?

半年毎に5%ダウンを5年続けると0.95×0.95・・・・=約6割になる。
そんな馬鹿な!調べると前値のある部品や素材は新設計で半分に、
残る新部品はメーカーとのネゴ後の最終見積が基準だから、値引きは自己満足。
それでも会社は黒字、そんな良き時代も有りました。

こんな奴等をやり込めるくらい「おちゃのこさいさい」ですが、
小菊さん時代はそんな甘い時代ではなかったでしょうに、ご苦労様でした。

                      35斉


[No.2586] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:千葉の小猿  投稿日:2006/06/13(Tue) 10:22
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35斉さん 技術系の立場ご理解いただき有難うございます。

経営的立場の事務系と設備そのものを見る技術系の調和がないと駄目です。
くだんのエレベーターの件メーカーの営業にやかましく言い設計技術の来訪をうけ理解してもらいました。その時整備作業終了後の重要項目のチエックノウハウを教えてもらいました。メーカーも使い込んでいくうちに出てくる問題を事前に把握するのは無理でその情報を積極的に取得するか、知らん顔かによって差が出てくるように思います。ただしお互い馴れ合いにならぬよう細心の注意が必要です。
上層部を説得するには日ごろの「ヒヤリハット」を解析しておき整然と説明することが必要です。今回のエレベーターの事故、整備作業後のチェック(検収?)と「ヒヤリハット」の解析(あるいは記録)と関係先への説明が不足していたのが要因の一つと推測しています。       千葉の小猿


[No.2587] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:えー  投稿日:2006/06/13(Tue) 11:23
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35斉さん 千葉の小猿さん

横から失礼します
どうも報道を聞いたり見たりしてますと今回の事故は
二つの要素に大きく分けられると思うのですが

1・シンドラー社の特有のもので同社の設計上 仕様上 
  製作上に問題がある

2・業界のメンテ体制に問題がある
  メーカー系と独立系の対立があり独立系に対する
  メーカーの援助が充分でないために起きた

あるいはこの両方ということも考えられます
私はエレベーターの営業はしていませんが近い部門ですので
数年前からメンテ業界に大きな異変が起きているのは
近くで見ていました。
そしてメンテ料金が過当競争になっていることも
今回のことを契機にメンテ業界の正しいあり方が求められると
思います。

                     えー


[No.2590] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:Kenzaemon  投稿日:2006/06/13(Tue) 14:37
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えー さん、みなさん、こんにちは。

> 1・シンドラー社の特有のもので同社の設計上 仕様上 
>   製作上に問題がある

メンテに責任を転嫁するにしては、あまりにもお粗末な事故ですね。しかし、
買ってしまった以上、そうも言ってられませんから、しっかりメンテをする
必要があります。

> 2・業界のメンテ体制に問題がある
>   メーカー系と独立系の対立があり独立系に対する
>   メーカーの援助が充分でないために起きた

どうも、本体の価格は安くして、メンテで稼ごうという風潮があります。PCの
プリンターなんかも、そうですね。本体は安いけど、インクが高い。シンドラーも
そうでしょう。本体を安く売って、メンテで稼ごうとした。そこへ、独立系が参入
してきた。面白くないのは当然ですね。

> 数年前からメンテ業界に大きな異変が起きているのは
> 近くで見ていました。
> そしてメンテ料金が過当競争になっていることも
> 今回のことを契機にメンテ業界の正しいあり方が求められると
> 思います。

民間なら、本体を購入するときに、メンテの費用も考えてメーカーを選別します
が、役所は、天下り先でない限り、別々に考えて、安いほうを取るでしょうから、
安物を買い、メンテ担当も、ころころ変える、ということになります。天下り先
からは高い製品を買っているのに、今回のようなケースでは、入札で安い製品を
買って何が悪いと、開き直ることでしょう。

ちなみに、わが家のすぐそばの公営地下鉄のエレベータが、シンドラー社製です。
これからは、下りだけでも歩くことにします。

Kenzaemon


[No.2591] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:えー  投稿日:2006/06/13(Tue) 17:55
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Kenzaemonさん

下りよりも上りが危ないのではありませんか

確かに今回は役所は安いものを買ったのだから正しいのだと
言いたいかもしれませんね
やはり議員の介入はなかったのでしょうか

あるよと言う声も聞こえてきますが

二年で毎年メンテ業者が変わった背景には議員の
介入は考えにくいですね

それにしてもお亡くなりになった高校生が
かわいそうです
これはどうも人災だと思います。

                     えー


[No.2592] Re: シンドラーのエレベーター 投稿者:Kenzaemon  投稿日:2006/06/13(Tue) 20:29
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えー さん、こんばんは。

> 下りよりも上りが危ないのではありませんか

そうかも知れません。単に、事故に遭う確率を1/2にしようというだけです。
ホームが深いので、上りは使いたいのです。えー さんほど足腰が強くないので。

> やはり議員の介入はなかったのでしょうか

あったのかも知れませんね。耐震偽装のときのように、当事者の手先にならない
よう願いたいものです。

> これはどうも人災だと思います。

同感です。

Kenzaemon


[No.2593] Re: シンドラーとの相性 投稿者:35斉  投稿日:2006/06/13(Tue) 20:34
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千葉の小猿さん 皆さん 今晩は

サッカー! 口惜しいね!、藍ちゃん!此れも惜しいね!
国際ルールでネットやホールを、もうチィと広げてくれてりゃー!

さて本論、やっぱりシンドラー社のトップは言い放った。
「設計や構造が原因で死亡事故は過去には無い」と、そうでしょうとも、
有ったら、今頃シンドラーと言う会社は地球上に無かった筈。

お互い技術屋ですから、細かくしつこくやりましょう。
此れは35斉の試算ですが、日本における事故が10年間に(85件/7000セット)、
この率でシンドラー社が、世界にばら撒いた「殺人棺桶リフト」計3000万セット?
(此れはデータが無いので、勝手に現在稼動の推計計算)がトラブッていると、
したら、年間3万6千件、一日100件世界のどこかで事故発生となる。
これじゃーシンドラー社長の携帯は鳴りぱなし、商売にならん筈。

一桁間違えても此れではソロバンが合いません。
何か、日本独特の事故環境があるのではないでしょうか?こんなのどうでしょう、

1:高温多湿
昔々、クーラの輸入をしました。クーラ用のエンジンが直ぐエンストして、
使い物になりません。アメリカ・ロスと全く湿度が違い脱湿パワー不足でちょん。
特にコンピュータ機器のデバイスは湿気には弱いので、エージングは加熱とともに、
加湿条件は日本仕様にすべきです。

2:ハイテク機器
此れが曲者で、インバータ冷蔵庫・クーラ・洗濯機・照明・・・・、マンションの、
各部屋からいっせいにノイズやサージを出しています、特に中古や朝晩の一斉稼動で、
マンション電源を攻撃しています。
豊かな日本のマンションや施設には西欧に無い豊かなノイズの渦が巻いています。
制御素子がどれだけノイズやサージキラーを装備しているか疑問です。

3:メンテスペック
ねじはインチ、サービス部品は海外産で国内調達不能、マニアルは英文、・・・
一般に保守会社の能力以上の雑事が事故の対応を遅らせる。

などなど、この問題は根深いと思っています。
でものんびりしていては,有為の青年の無念さに申し訳ありません。

                         35斉


[No.2594] Re: シンドラーとの相性 投稿者:えー  投稿日:2006/06/14(Wed) 00:06
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 35斉さん みなさん  こんばんは

35斉さんがご推察のなかでは私は 2番がもっとも怪しいと
思います。

最近の電気製品のノイズはなまはんかなものではありません。
私もその影響を随分受けましたしまた自社製品も気がつかない
ところで加害者になっているかもしれません。

今は法的な基準もかなり整備はされているやに聞いていますが
それにしても電気を信用してはいけません

だからコンピューターは信頼できないと思います。
エレベーターは機械的なロックが絶対にあるべきだと
思いますしまたそうなってるよと言ってほしいのですが
どうなんでしょうか?

                  えー


[No.2596] Re: シンドラーとの相性 投稿者:35斉  投稿日:2006/06/14(Wed) 09:54
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えーさん 今日は

何時も違った角度からのご教授いただき、感謝申しあげます。

> だからコンピューターは信頼できないと思います。
> エレベーターは機械的なロックが絶対にあるべきだと
> 思いますしまたそうなってるよと言ってほしいのですが
> どうなんでしょうか?

日本エレベータ協会のHPから、「安全に関する装置」くらいの知識しか、
有りませんので、どんな機械的ロックがあるのか、制御ロックがあるのか、
手許にシンドラー社の図面がありませんので、推測は避けたいと思います。
でもロックがあろうとなかろと、ドアが開いたまま上昇するってことは、
許せませんよね。

事故の物理的原因は一つでしょうが、其れを取り巻く背景や関連事故は、
無数にあると思い、此の際学び整理しながらこの事件の経過を見ていくことも、
大切だと思い35斉は書き込んでいます。
したがって事故機のデテールについては,事故委員会に聞くしかないのでは?

> それにしても電気を信用してはいけません
> 電気は怖いですね
> 目に見えませんから

別のスレッドも合わせて失礼致します。35斉(電気工学科卆)の愛するエレキでは、
それにしても人間を信用してはいけません。
人間は怖いですね。
目に見えるのに悪を行うから。

            お粗末でした   35斉


[No.2600] Re: シンドラーとの相性 投稿者:えー  投稿日:2006/06/14(Wed) 22:30
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35斉さん

おっと そうでしたね
電気は見えないけど正直ですが
人間は正直でありたいけど
正直でない場合も多々ありです

人間が一番怖いかもしれませんね

でも人間はすばらしいところもあり複雑な思いです

                   えー


[No.2597] Re: シンドラーとの相性(長文) 投稿者:千葉の小猿  投稿日:2006/06/14(Wed) 11:09
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35斉さん みなさん  35斉さんが詳細を書かれましたのでつられて保守経験から関連のありそうなことを書きます。

> 1:高温多湿
> 昔々、クーラの輸入をしました。クーラ用のエンジンが直ぐエンストして、
> 使い物になりません。アメリカ・ロスと全く湿度が違い脱湿パワー不足でちょん。
> 特にコンピュータ機器のデバイスは湿気には弱いので、エージングは加熱とともに、
> 加湿条件は日本仕様にすべきです。
これはぜひ必要なことです。30年も前の経験ですがIBM1800という世界に冠たる制御用計算機ですがおかしいので仕様書を読み返すと相対湿度85%以下とあります。あわてて湿度制御装置をつけました。日本では90%を超えることもあります。加えて秋と初夏は気温の変化が激しいですから小さな結露もあるようです。当時の日本の産業用基盤はコーティングをしているのではと推測しています。

> 2:ハイテク機器
> 此れが曲者で、インバータ冷蔵庫・クーラ・洗濯機・照明・・・・、マンションの、
> 各部屋からいっせいにノイズやサージを出しています、特に中古や朝晩の一斉稼動で、
> マンション電源を攻撃しています。
> 豊かな日本のマンションや施設には西欧に無い豊かなノイズの渦が巻いています。
> 制御素子がどれだけノイズやサージキラーを装備しているか疑問です。
ノイズは泣かされました。インバーターモーター等スイッチング素子はノイズ源ですから。これも昔の話ですが現場のトランジスター論理素子の誤動作対策で行き詰まり詳しい知人に聞くと「ゲートが0VでOFF、5VでONだろう。1.8Vや3.5Vが入るとどうなる。原則どうなるか分からない。このマージンを広げて設計すると高くなるよ」でした。加えて1マイクロ秒以下でも反応する(何もしないとこうなる?)のと10マイクロ秒以下では反応しないようにしておけば(高価になる)ノイズに対する耐性が違います。ノイズキラーで対処できないものは素子や回路を選択する必要があります。

> 3:メンテスペック
> ねじはインチ、サービス部品は海外産で国内調達不能、マニアルは英文、・・・
> 一般に保守会社の能力以上の雑事が事故の対応を遅らせる。
まさにそのとおりです。日本で商売する以上日本語マニアルと部品常備は不可欠です。

> などなど、この問題は根深いと思っています。
> でものんびりしていては,有為の青年の無念さに申し訳ありません。

エレベーターは安い品物でなく人命にかかわるのですから日本にあった商売をすべきです。

憶測で追加疑念を書きます(30年前の話)。それは残留磁気です。エレベーターではありませんが産業用ブレーキ、電磁接触器で電磁石で操作しているもので鉄心が3本足のものは真ん中に0.5mmぐらいのギャップをとっていました。このギャップが0.1mm程度になると電磁石の開放が時々怪しくなるので削って0.7-0.5mmを確保していました。寿命は鉄心材質によってちがっていました。

聞いてくれる、くれないは別にメーカーにこれらをフイードバックしていました。
長文になりました。       千葉の小猿


[No.2598] Re: シンドラーとの相性(長文) 投稿者:Kenzaemon  投稿日:2006/06/14(Wed) 13:55
[関連記事

千葉の小猿さん、みなさん、こんにちは。

仰るように、原因はいろいろ考えられますが、安全を確保する装置は、何が
あろうと安全側に壊れるように設計する、というのが基本です。エレベータでは、
動かないほうに壊れる必要があります。閉じ込められるのは、そういう意味では
安全側ですが、動いてしまうのは危険側で、あってはならない故障です。

八王子かどこかのエレベータも、扉が開いたまま動いてしまったとか。こちらは、
シンドラーがメンテを担当していたので、言い訳ができず、原因不明のまま、
制御基板を交換して、修理完了としたそうです。

・・・ということは、危険側にも壊れる設計になっていることを実証したような
ものですね。

Kenzaemon


[No.2599] Re: シンドラーとの相性 投稿者:やまちゃん  投稿日:2006/06/14(Wed) 18:07
[関連記事URL:http://yama1481.hp.infoseek.co.jp/

最新の語りから名前を呼ばせてもらいます
Kenzaemonさん 千葉の小猿さん 35斉さん えーさん みなさん、こんにちは。

最近色々な社会問題の語りで、専門外の方たちにとって敬遠される話題に弾んでいま
すが、私より同等か人生の先輩たちが現役時代に専門知識の知恵・ノウハウを呼び起
こして語っている様子を興味を持って拝見しています。
私も一言語りに乗りたいとは思っていますが、専門外(*)で見解を述べますとボロが
出て恥さらしになりますので聞き役で眺めています。
私の専門は昭和34年東京神田のT大工高の電気通信を卒業した者で、当時真空管をま
だ学んだ時期で、社会人となって初めてまだ学校でも学ばない、最先端技術と言われ
た半導体工学の技術と関連した専門知識を社員教育と独学で学び、その業務上の開発
・設計・量産化技術と品質管理など基本原則の有り方を元に、実務経験のノウハウは
しっかりと身に付けてきましたので、皆さん方の言わんとする安全性を考慮した設計
技術の有り方は、当時の工業高校卒(いまでは工高卒の中堅クラスの現場技術者とし
て存在価値は質的低下も影響したのか廃止され消滅?、誰でも大卒以上の技術者を望
む時代に世の移り変わりの進化が目に付きます)の人物でも理解できます。


[No.2601] Re: シンドラーとの相性 投稿者:えー  投稿日:2006/06/14(Wed) 22:37
[関連記事URL:http://kesu

みなさん  こんばんは

メロウ倶楽部にこれほど電気技術者がおられるとは驚きました
しかしパソコン倶楽部であれば当然のことかもしれませんね

大勢の専門家がいまごろ必死で考えているでしょうから
早晩原因は解明されると思いますが、みなさまの
考察が案外的を得たものであると思っています。

ここではまあ無責任に真剣に討議をしようではありませんか

楽しみに読ませていただきます。

                       えー


[No.2602] 総論に帰ります 投稿者:千葉の小猿  投稿日:2006/06/15(Thu) 09:48
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みなさん
電気を専攻し地べたを這いずり生産設備の保守をした人は少ないと思い細かいことを書きました。
保守の大先輩が「飛行機は落ちて当たり前。落ちないように人間がしている」と言ったのが忘れられません。操縦士(使う人)、整備士(保守する人)、メーカー(作る人)の連携がおかしくなるとトラブルは続きます。今回も問題ありそうです。Fall-Safe(安全に故障する)も使う側の情報がないと完成できないはずです。現役でありませんが今連携とバランス判断とそれに伴う責任が欠けていると思っています。
千葉の小猿


[No.2609] Re: 総論に帰ります 投稿者:Homo(オモ)  投稿日:2006/06/17(Sat) 07:00
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千葉の小猿さん はじめまして

> 保守の大先輩が「飛行機は落ちて当たり前。落ちないように人間がしている」と言ったのが忘れられません。操縦士(使う人)、整備士(保守する人)、メーカー(作る人)の連携がおかしくなるとトラブルは続きます。今回も問題ありそうです。Fall-Safeも使う側の情報がないと完成できないはずです。

 "Fall-Safe(安全に故障する)"は、はじめて聞く言葉です(にたような語で"Fail safe" は知っていましたが)。この語は専門の技術者間で使われる術語なのでしょうか?
 私のきわめて怪しい英語の語感では、"Fall-Safe"は「落下を防ぐ、あるいはロック・クライミングの用具のように落下しても安全を確保する」というような意味にとれるのですが。

                           不勉強のHomo(オモ)