えーさん 今日は お久し振り
> 西澤 潤一学長は小泉首相に早急に世界の発電を水力に切り替えましょう > 地球上の陸地に降る雨の0.1%を発電にまわせば地球全体の電力は > まかなえるのです > 今は交流送電しかできないから問題があるが直流送電が出来れば今は200キロしか送れないものが2万キロまで送れるようになって世界中へ送電できますよ > と進言しているのだが
学者先生のお話は気宇壮大で、下界の世迷言を吹っ飛ばしてくれます。 特に西沢先生のお話は桁が大きくてしかも計算ずく、全て正しいのですが、 実現には紆余曲折がつきものです。
現在の大形発電装置、及び超高圧送電設備はは全て交流ですから、 直流送電するには、最終需要家に行くまでに交流⇒直流⇒交流の変換が必要です。 この中で直流から交流に変換する装置の鍵を握る、高圧スイッチングパワー半導体が 世の中に無いのです。
先生は自分の発明した素子を使えばよいと仰います。全くその通りですが、 其れを製品化するには、今の製造設備の精度や機能を格段と上げねば出来ません。 今此れだけ半導体がナノ製造技術まで進歩しているのに、なぜ?
東芝が330億円特許料を払っても作ろうとするフラッシュメモリーなどは全て コンピュータなどの情報処理装置用です。一方パワー半導体(例5000V3000A) とは似て非なるものだし、市場は象と鼠の差があり、たとえ巨額の設備投資をしても 売れ先市場は多寡が知れています。
半導体技術屋さんもフラッシュには集まっても、重厚長大しかも投資意欲の少ない 半導体技術の世界には集まりません。
> > はたしてどうなりますか
かくして、採算度外視のフロンテア企業が国家予算をつぎ込まぬ限り 先生の夢は実現できないと、悲観しています。 でも先生は決してウソを言っているのではありません、先生は偉大です。 たまたま江崎さんは「軽薄短小」、西沢さんは「重厚長大」でノーベル賞を スリップしただけです。
35斉
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