やまちゃんさん 今晩は
相変わらず「やまちゃん大教授」のご高説有難う御座いました。
> 戦前戦争でのABCD包囲網で貴金属を失い、竹やり長刀で戦う愚かな精神論の事を歴史的教訓を忘れてしまったのかなと思っています。
そうですね、昭和15年と16年の石油輸入量を見ると、 米国からの輸入が禁止されて75%カット、此れで日本も狂い猛り、 ました。そして真珠湾攻撃・・・・ それ程恐ろしい資源のやり取り、特に化石燃料は確り見ておく必要があります。 そこで石油最新情報如何でしょうか?
A:原油輸入ストップで日本破綻の場合 1:石油確認埋蔵量(可採年数):40〜50年但し資源開発により100年も可能との説があるが、21世紀中には無くなる可能性大。 しかも其の70%が中東OPEC諸国に偏在している。 (同じ調査で天然ガス:70年、石炭:170年、ウラン:90年)
2:日本の使用エネルギー中、石油の割合:48%で最大 (第二位:石炭20%、第三位:天然ガス:14%)
3:輸入した原油は加工して市場に供給、其の分布(例)は、 運輸(自動車のガソリン)35%、製造(プラスチック製造)30%、 民生(暖房)15%で殆どを占めている。 (電力:10%で意外と少ない、此れは原子力、石炭原料率による)
4:其の石油の輸入依存度:100%、国産0.2%で零に近い (米国:60%、アメリカは自国生産で賄えるのに輸入、これが、 どんな意味を持つかとくと考える必要あり)
5:石油の輸入ストップに備えて備蓄:170日分約半年分 (国:90日分、民間:80日分で昔のトイレットペーパー事件の二の舞防止や、 価格変動ダンパーの為)
ここまで頭に入れて、今もし原油の輸入が止まったらどうなるのか? 先の大東亜戦争でも石油など戦略製品を止められ、 苦し紛れに即宣戦布告した経験があります。日本にとって石油を止められるのは、 一国を暴発させるほどの代物です。
B:輸入ストップと対応策
最近の不安定な国際情勢の中でも、OPECを支える中近東のイスラム社会が、 大団結をしてアメリカ連合と対立・衝突した場合、日本の最大輸入国・中東原油は、 ストップする可能性は識者が論じています。
1:なーに止められても備蓄半年分がある。 節約して1年持たせる間に、世論が後押しして国連が動くさ! でも今の国連を見ていて安心できるほどの力は無さそうです。
2:石油が無くても天然ガス・石炭・最後は原子力がある。 でも国産天然ガスはチョッピリ、石炭は釧路コールマインのみで、 全て閉山、ウランも全て輸入、逆に燃やした滓プルトニュームは38トン、 一旦事故が有ると日本列島がぶっ飛ぶくらいで、此方の方がもっと深刻。 石油輸入禁止が飛び火して総てが止まる危険性のほうが高い。
3:例え石油代替エネルギィーが出来ても、建材・家具・電気器具や、 自動車を始め工業生産に使われるプラスチックなどの石油製品が、 安易に同じ作りやすさで提供されるとは思えない。
原油価格は一時機関投資家の暗躍で80ドル台、今は60ドル近く、 更に産油国のイスラム原理主義化による国際政治化など、 兎も角恐ろしい悪魔の手によって、こねまわされています。
日本のエネルギィー対策は「七面六皮・やらずぶったくり・ ドギャンコギャンの結果取り」で頑張るしかあるまい。 綺麗な手には油はなかなか馴染まないようです。
35斉
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