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[No.3123] 電機業界で終身雇用が生き残っている仕組みの明暗 投稿者:やまちゃん  投稿日:2007/03/10(Sat) 12:35
[関連記事URL:http://yama1481.ld.infoseek.co.jp/

松下電器、5000人規模削減 海外生産にシフト 2007年03月10日05時59分
のasahi.comの情報より
http://www.asahi.com/business/update/0310/003.html から

松下福祉年金 『契約順守を求める会』
http://www.geocities.jp/pananenkin/ の問題点を抱えながら

松下電器 松愛会 http://www.shoai.ne.jp/ から、
会社のOB会である同好会のWebを見て貰えば解りますように、日本的似非自由主義経済である社会主義的従業員を家族主義的経営で大事にしてきました。定年退職ても元社員はOB会を設けて丸抱えする優遇策が生き残っている証拠が日本式自由主義経済の矛盾点の体質を見ます。

更に大手名だたる電機業界に連なる三菱電機  http://www.yutolife.com/user/index.jsp も同好会・OB会・同期会との名から、松下電器と同様に、家族主義的終身雇用のOB会が生き残っています。

もう一つ日立製作所の会社OB会のHPは、当初  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9908/0806a.html に示す内容でしたが、
企業の合理化によって会社からの援助は撤退、あるボランティア団体に委託して細々と運営しています。
その現在のWebとは 日立電脳シニア倶楽部 http://www.dennouclub.jp/ の内容で
頼りなく運営しています。

以上、知る限りの電機業界の家族主義的(一種の社会主義的福祉の保護策)経営の明暗を、今回松下電器のリストラ情報の切っ掛けで三社間の違いを紹介します。


[No.3124] Re: 電機業界の生き方 投稿者:35斉  投稿日:2007/03/10(Sat) 21:15
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やまちゃんさん 今晩は お久しぶりです。

日本の企業も大変ですねー。チョイト業績が上がればリストラの遣りすぎ、
下がれば社長は無能かと叩かれます。

現在の日本企業の課題は空洞化ではないでしょうか?
松下の5000人リストラも「白もの家電」の中国シフトだし、
日立も一部PCの生産をH・PにOEMすることで国内生産の赤字脱出をねらうとあります。

国内メーカはレーバコストの安い海外への生産シフトが続いています。
中国では「もの足らん」とベトナムにシフトも加速しています。
グローバル化した市場主義自由経済は雪崩を打って、
チープレーバ世界を呑み込み始めました。

昔は、安かろう悪かろうでしたが、今や品質は機械の精度や、ロボットの機能、
それでも足りない所は、レベルの高級品質確保機器により、
作業者のスキルを大部分カバーできるようになりました。

もうこうなると、国内でちまちま「もの造り」のために、
家族主義的経営なんぞ遣ってる場合ではありません。
これからの経営者は「敵は国内の同業他社でなく、海外にあり」と覚悟すべきです。

35斉たちが若い頃教えてもらった「GE社」今はサラ金業者(レーク)に、
落ちぶれていますし、GM然り・・・お手本にしたアメリカの製造業は見ての通りです。

大手電機メーカも量産段階になると直ぐに海外シフトして、
国内では絶え間ない開発技術におい回されるのでは、いつかはGEの二の舞です。
第一多すぎる日立・東芝、松下・ソニーの合併くらい遣らなければ・・・・・

もし同じ製造業で生きていくのならば、「トヨタ方式」が良い見本です。
松下・日立に対してトヨタは、現地生産現地販売方式で商売上は国籍不明ですし、
更にその収益力は段違いです。

              松下   日立   トヨタ
国内売上比率 (%)  76.0   83.5    64.7
(営業利益率%)    4.0    3.6    8.2
北米売上比率(%)   14.6   9.2    34.4
(営業利益率%)    1.6    1.2    7.0
日立も松下も、日本式家族的経営も良いが、目を世界に向けこれからも、
海外戦略を練って欲しいものです。出来たら「トヨタ」方式を取り入れる事が、
良いのではないでしょうか、結果として資本主義社会は「衣食足りて家族和むものです」
それからでも「古きよき時代を懐かしむOB会」を励んでは如何でしょう。

                   35斉


[No.3125] Re: 電機業界の生き方 投稿者:やまちゃん  投稿日:2007/03/11(Sun) 00:39
[関連記事URL:http://yama1481.hp.infoseek.co.jp/

> 大手電機メーカも量産段階になると直ぐに海外シフトして、
> 国内では絶え間ない開発技術におい回されるのでは、いつかはGEの二の舞です。
> 第一多すぎる日立・東芝、松下・ソニーの合併くらい遣らなければ・・・・・

35斉さん 今夜はまだ起きて、今書き終わったら寝ます

そうですね、バブル時代の元祖金融業界の不良債権処理策で都市銀大手の大合併のように電機業界も何時までも国内の戦国時代のような内輪揉め的コップの中の狭い了見で競い合うのはもう止めて、金融業のように大合併し、外に向けて海外企業との競争をすればよいですね。

日立は己の出身会社ですが、35斉さんが「GEの二の舞」から、日立が三洋電機のような大合理化をしないと、今日のNHK土曜ドラマ「ハゲトラ」のテーマから、電機業界で大空電機の運命のような道を後追いで歩むのかと考えてしまいます。


[No.3126] Re: 電機業界の生き方 投稿者:35斉  投稿日:2007/03/11(Sun) 11:47
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やまちゃんさん こんにちは

久しぶりの雨で、植木もほっとしている事でしょう。

> 日立は己の出身会社ですが、・・・
そうですか、日立は立派な会社ですね。同業メーカは「野武士集団」と言って、
怖がっていました。何しろ会議でも先輩と目される他社の幹部に堂々と、
渡り合っていました。そう言う風土に育てられた技術者集団は「強い」と思います。

35斉の若い時は電力不足で「水発・火力発電所ブーム」でした。
更に「鉄は産業の米」時代で大形産業設備投資、
日本列島改造論でインフラに必要な鉄鋼・セメント等の大増産、
兎も角、「大きい事は、いい事だ」の時代の日立はダントツでしたね。

そのご、時代は「軽薄短小」に産業の目が動き、更に情報処理が瞬時に、
ユビキタスになって、世界が狭くなってきました。
こんな時はマンモス会社のイナ―シャが邪魔になってなかなか、
「へーんしん!」とは行かないようですね。

どでかい発電機と、てのひらコンピユータを同じ会社で造り販売する事は、
無理ではないでしょうか?これからは総合メーカで揺りかごから墓場まで作るよりも、
専業でその規模を拡大する方向に指向すべきではないでしょうか?

そう言う意味で超大型の鉄鋼メーカが世界規模で合併したり、
一口で社名を言えない位長ったらしい「東京三菱UFJ銀行」が生まれています。
合併も、強引な乗っ取り型でなく「株式交換」方式でスマートに出来ます。
「カビの生えた沽券」に拘り将来を誤またぬように祈っています。

                     35斉