[No.2435]
Re: 素晴らしきかな?わが憲法・・・1
投稿者:35斉
投稿日:2006/05/06(Sat) 15:43
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やまちゃんさん 今日は
沢山レスを頂き感謝感激!
> 日本の与野党の政治家たちは9条解釈には熱心ですが、公私の教育費で私学へ公費を
> 出費する事に憲法違反と分かっていながら、何ら最高裁へ採決を提起しない与野党の
> 感覚は何なのかと日本人の法感覚は可笑しいです。
>
教育費どころでなく、憲法判断には高裁も最高裁も腰が引けています。
訴えても、暖簾に腕押しの様ではないでしょうか?
「今の自衛隊は武力行使のできる軍隊です」 此れ間違っています?
「憲法9条には戦争を放棄する、武力行使はしない」 此れも正しい。
「じゃー、自衛隊は憲法違反直ぐに解体せよ!」
「いやいや、軍備は持っているが先制攻撃や集団的自衛権は行使しない、
自分の国を専守防衛するのみ、此れは憲法解釈内。自衛隊は違憲じゃない!」
わいわいがやがや・・・、皆に聞いてもこれまた決まりませんねー。
そこで自衛隊違憲訴訟に対する最高裁、高裁、地裁の判断は?
1:砂川事件(昭和34年)
東京地裁は「米軍の日本駐留は戦争放棄を規定した憲法九条に違反する」
最高裁では「憲法第九条は国が適切な自衛の措置を取ることを否定していない」、
として地裁判決却下。
2:長沼訴訟(昭和48年)
札幌地裁は「自衛隊は現在の規模、能力からみて、いずれも憲法第九条二項にいう陸海空軍、
に該当し、違憲である」
札幌高裁は「訴えの利益なし」と門前払い、自衛隊については、統治行為に属し、
司法審査件、の範囲外と、憲法判断を回避した。最高裁も、これを支持、
かくして高裁、最高裁の判断は「自衛隊合憲」と明確には言わないが、
読み筋から「合憲」とややこしい。
自衛隊の認知ですらこんな具合ですから「イラク自衛隊派兵差し止め訴訟」も、
山梨・名古屋・・・・各地の地裁判決では、自衛隊派遣指し止め請求も、
自衛隊違憲確認請求も却下門前払い。
さればとて、憲法81条で最高裁は「一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に、
合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。」と言うのに、
行政の違憲裁判には何故か腰が引けている。
民事訴訟や刑事・行政訴訟とレベルが違う為、「憲法裁判所」を作れ!と、
騒いだりしているが、未だ妙案なし。
「自衛隊は違憲でいけん!」とするか「自衛隊は鉄砲担いだ軍隊です」とするか?
この踏絵を踏まぬ限り、私大補助費問題はお蔵ではないでしょうか?
35斉