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[No.3115] 市場原理主義の格差 投稿者:35斉  投稿日:2007/02/18(Sun) 21:37
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皆さん  今晩は

先ほどTVで小沢代表が夏の参議院選の争点に「格差問題」を挙げると言っていました。
自由な市場経済の先行国家アメリカを見る限り35斉は甚だ悲観的です。
チョットやソットで問題解決できないほどの大問題で、「自由な市場経済」核心を叩かねば解決できないと思っています。
アメリカを見る限りその行き着く先は、「中間の無い貧富の格差」社会のようです。
金持ちは益々金持ちとなり、貧乏人は益々貧乏に、其れが世代世襲で累積してきている。

1:アメリカの経済階層(世帯数・・・・・%金融資産保有率)
超富豪資産1億ドル以上:5000世帯・・・・・・・34%
富裕層資産200万ドル以上:500万世帯・・・・・・26%
中間層資産50万ドル以上:1500万世帯・・・・・・12%
貧困層所得10万ドル以下:5500万世帯(貯蓄とローンで資産±0)
最下層所得2万ドル以下:3000万世帯(貯蓄なし負債ありで、−資産)

この富裕層以上の世帯5%がアメリカの金融資産(35兆ドル)の60%を独占し、
さらに中間層も入れると20%の世帯が全アメリカの72%の資産を持っている。
因みに日本は世帯2:6:2(金持ち:ぼちぼち:貧乏)で20%の金持ちの、
金融資産割合は35%程度でアメリカの半分以下です。日本も何時かは?

2:今の格差がさらに開く事が問題です。
日本でも問題になっていますが、自由な市場経済では次世代の子供に対する、
養育・教育・相続資産投資・・などの子供に対する経済負担格差が大き過ぎて、
とても努力や頑張れだけでは済まされません。

アメリカでは、移民問題、スラムに住むカラード、さらに製造業からレイオフされた、
ブルーカラーの行き場など、此れは資本主義社会が作った構造的格差ですから、
根本的に「税制」や「所得再分配」で法的に支える必要があると思います。
(日本の再チャレンジ法案なんか、付け焼刃です)

3:さらに格差是正を妨げる政治・経済の仕組みが問題です。
超富豪は「利益誘導の手段」として支配する企業(金融、石油、軍需・・)と政府を、
強く結び付けて資産をガードしている暴露情報は、昔も今も枚挙に暇が無い。例えば、
ゴールドマンサックスCEO:ポールソン財務長官・・・金融業(選挙資金最大寄付)、
ハリバートン・元CEO:チェイニー副大統領・・・軍需エネルギィー業(ブッシュ側近)

こうなると、金融、石油、軍需業界からの多大な選挙資金を仰ぐ政府は、
その利益代表とならざるを得ない。フセイン政権を倒したのも彼が、
「石油決済をユーロ建」に望んだ為で、此れを粉砕して石油業界、
為替金融業界の利益確保にあったと言われる位である。
個々のアメリカ庶民は明るく、フェアーで慈悲深い人たちだが、
「自由な市場経済」の舵取りをする連中は全く違うアメリカ人でしょうか?

こんな未来像に日本も進み、中国も否応無く入り込んでいくのでしょうか?
いやいや、アメリカ200年、日本2000年、中国4000年の歴史から見ると、
格差なんて五十歩百歩かも。

共産主義が壊れ、資本主義が行き詰まるとなると、さーて?  35斉


[No.3147] Re: 市場原理主義の格差 投稿者:   投稿日:2008/06/25(Wed) 17:28
[関連記事URL:http://www.phone-usa.cn

市場原理主義の格差
金持ちは益々金持ちとなりしてきている。