[No.6997]
Re:朝の電車内の4人の女性−2
投稿者:あや
投稿日:2015/02/17(Tue) 16:55
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朝の電車内の4人の女性−2
今日は15日、障害者グループホームへ介助に行った。いつもはラッシュになる
のだが、日曜のことで混まないだろうと一番前の車両に乗ろうとした。
その時、傘を持って杖代わりにしているようなおばあ様の姿があった。帽子を被っ
ていたが、「あっと!」と思った。この間のラッシュ時にいた人だったのだ。
「朝の電車内の4人の女性−1」に書いた方に違いなかった。帽子も覚えている
限り同じようだった。「毎日乗っているのだろうか、馴れていらっしゃるんだわ」
と思ったものだった。持っている傘は杖そのもののように使っていた。
乗りこんでもこの前のように混みあっていない。すきまは多くあった。そのおば
あ様も傘を使うことなく、ドアのそばの握棒に掴まって立っていた。
そのそばに座っている人が席を譲らないのかと思いながらいたが、なんとも我慢
ができず、「席を譲ってあげてください」と言おうとして、体を動かしてどんな
人が座っているのかと見た。座っていたのはやはり女性で若かった。でも譲ろう
としないわけはわかった。眠っているのだった。それも頭を下げるようにしてい
るだけではなく、後ろに斜めに寄りかかってなんとも言えない姿勢だったのだ。
なんとも言えない思いがした。
と次の駅についたら、そのおばあ様より背の低い、背の曲ったおばあ様が乗りこ
んできた。そして私に目礼をして、私のそばの握棒に掴まった。私はお時儀をし
て後ろに下がった。
私はと言うと、電車の揺れを楽しむがごとくにどこにも掴まらず、楽しんで立っ
ていたのだ。前に、おじい様に言われたことがある、
「どうしてそう立っていられるの?すごいね」と、座ることより立っていたほう
が快感がある私なのだ。
この電車はなぜか揺れがひどい。腰の悪い友人などは乗れないとこぼしているほ
どなのだ。今度駅でどうしてか聞いてみようと思っている。
そんなことで、降りる駅にきた。傘の杖のおばあ様は降りた。傘をつり革に下げ
ることなく終わった。もう1人のおばあ様も降りて行かれた。そのあとに私も降
りた。席に眠っていた若い女性は眠ったままだった。
前の電車内のことと思い合せると笑いがこみ上げた。傘の杖のおばあ様は同じだ
が、重いバッグの失礼な人に代わり、目礼をしてくれたおばあ様。立って眠って
いた若い女性に代わり、座席で眠っていた若い女性。そして私。
4駅の電車の中なのだが、いつもこうして観察している私なのだ。